【陳列館1・2階】と【正木記念館2階】を使い例年通りの開催。 ”縫い継ぐ形”とのタイトルが付され、計二十一名の作品が並ぶ。 微かに陽光が差し込む【陳列館1階】、高い天井に白い壁、陽の光が燦々と入って来る【陳列館2階】での鑑賞も楽しいが、薄暗い【正木記念館2階】の純日本家屋風の中で観るのもまた乙なもの。 わけても今回は{掛け軸}に表装され並んでいるため、ほの灯かりが一層趣き深いモノに作品をしている。 中では「交換留学生」と示されている『郭雅倢』の〔東京のエスカレーター〕が面白い。 『若冲』の〔伏見人形〕のようにも、いや「マトリョーシカ」のようにも描かれた人物が下りのエスカレーターで同じ方向を見つ…