日本SFの臨界点 中井紀夫 山の上の交響楽 (ハヤカワ文庫JA) 作者:中井 紀夫 早川書房 Amazon 『日本SFの臨界点 中井紀夫 山の上の交響楽』中井紀夫著 伴名練編を読む。 作者は、伴名練曰く「ボルヘスやカルヴィーノ、マジックリアリズムの影響を受け」たそうだ。確かにそうかも。でも読んだことがなかった。「奇想文学の名手」とは言い得て妙。不条理とシュールとSF。ベケットを思わせるような作品もあるし、そのままコントになりそうなものもある。まっさらな気持ちで読んだ感想やストーリーなどを、ば。 『山の上の交響楽』とてつもなく長い交響楽がある。感想するまでに1万年かかる。山の上の音楽堂でこの楽曲…