昨年の十一月、少し実験のつもりで春大根を蒔いてみた。 冬の間はビニールトンネルと不織布で保温しながら育ててきたが、四月に入って葉が一気に大きく茂ってきた。 「これは期待できるかもしれない」 そう思って様子を見ていたところ―― 花の蕾が出てきた。 大根は花芽がつくと、もう根は太らないと言われている。つまり収穫のタイミングが来たということである。 さっそく数本抜いてみた。 長さは約30cm。太さは5cm弱。 形はしっかり大根だが、やはり少し細い。 葉はとても元気で立派なのに、肝心の根は控えめ。冬越し栽培の難しさを感じる結果となった。 とはいえ、食べられないわけではない。 むしろ冬を越してここまで育…