祖母や母の着物を今は私が着ています。 古いものも結構ありますが、中でもお気に入りは、黒地に大柄な花が描かれている着物。 私は勝手に大正浪漫な着物と呼んでいます。 買おうと思っても今では買えないデザインで、しかもアンティークでいてかっこいい柄です。素材は安物ですけどね。いかにも普段着だから。それも大正っぽい。 さて、私の中で大正浪漫というのは、イメージばかりが先行しています。 着物の意匠や竹下夢二、それにロマンティシズムな文学作品など、短い期間で、江戸の封建時代を残した明治からようやく脱し、新しい風潮を謳歌した時代。 そして昭和初期の暗い時代へと突入する前の、華やかな時代。 ……まぁ、私のイメー…