Moon is a Harsh Mistress, 1966 ロバート・A・ハインライン(Robert A. Heinlein)の作品 1966年に作成されたもの。彼が,各作品のなかでももっとも種類の多い革命物の代表作品。有名な人工知能ものSFの一つでもある。ヒューゴー賞を受賞している。作品発表当時は米ソが月面に宇宙衛星を初めて軟着陸させた年でもある。
月は無慈悲な夜の女王 (ハヤカワ文庫 SF 1748)
月は無慈悲な夜の女王
前回、アメリカのSF作家、ロバート A. ハインラインの小説 「夏への扉」 を読んで、山下達郎の懐かしい同名の曲がその内容を歌っていたことに気づき、少しばかり驚いたことを書いた。実はこの話には続きがある。 「夏への扉」 で俄然勢いづき、この流れで引き続き読んでみようとアマゾンサイトを物色中、ちょっとそそられるタイトルの本が目に留まった。「月は無慈悲な夜の女王」・・・うーん、意味わからんけど、何とも不思議なタイトル。おまけに、「ヒューゴー賞受賞のハインライン最高傑作」とある。おおっ、文庫本なのに1200円以上するなんて、きっと分厚い本に違いない・・・ふふっ、相手にとって不足はない・・・かも。 月…
『月は無慈悲な夜の女王(The Moon Is a Harsh Mistress)』は,今年春に放映されていた『ブラック★★ロックシューター DAWN FALL』の11話サブタイトルの元ネタを調べて以来気になっていたので,売り場で見かけて即決しました. 『2001年宇宙の旅』と『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』は,以前から勧められたり話題に上ったりしていたので購入しました.『2001年宇宙の旅』は某Prime Videoでちょうど字幕版を観られるようなので,先に映画を観てから小説にも触れようかと思います. とりあえず夏頃購入した『愛なき世界』を年内には読み切りたいですね...
■評価:★★★☆☆3 「重力」 【映画】サカサマのパテマのレビュー、批評、評価 『イヴの時間』『アイの歌声を聴かせて』の吉浦 康裕監督による2013年公開のSFアニメ映画。 突然一部の重力が反転し、多くの人や物が空へ向かって落下した世界。ある日、大空に憧れる少年が、空に落下しそうな少女を救う。彼女は地底世界の住人で、2人は手をつなぐことで大空を飛べるようになる。そして彼らは冒険に繰り出し、封印された世界の秘密へと近づいていく。 どっかの映画評論系のYOUTUBEでおすすめされていて、興味を持ったので鑑賞した。 個人的にいくつかツボがあったので伝えていきたい。まずは、本作のメイン・コンセプトであ…
月は無慈悲な夜の女王 作者:ロバート A ハインライン,矢野 徹 早川書房 Amazon う~ん、このブックカバーじゃないんだよね。 www.suruga-ya.jp コチラ↑です。この絵なんですけど、最初気づかなかったんですが、よ~く見ると月から岩石が降ってきてますよね。コレです、コレ。コレが月世界人の地球に対する攻撃手段なんです。 さて、例の岡田斗司夫が「日本からGAFAのような会社が生まれないのは、海外の作家が書いたSF小説を読まないからだ!」、という言葉に乗せられて購入した2冊のうちの第2弾です。第1弾はコチラ↓ koyan.hatenablog.com 「タイタンの妖女」の感想を読ん…
■評価:★★★☆☆3 「月」 【小説】月は無慈悲な夜の女王のレビュー、批評、評価 『夏への扉』、『異星の客』『宇宙の戦士』のアメリカのSF作家、ロバート・A・ハインラインの1969年刊行のSF小説。 2076年7月4日、圧政に苦しむ月世界植民地は、地球政府に対し独立を宣言した!流刑地として、また資源豊かな植民地として、月は地球から一方的に搾取されつづけてきた。革命の先頭に立ったのはコンピュータ技術者マニーと、自意識を持つ巨大コンピュータのマイク。だが、一隻の宇宙船も、一発のミサイルも持たぬ月世界人が、強大な地球に立ち向かうためには…。 YOUTUBEでのジブリ映画などの解説動画に定評があり、ア…
※当記事は文字数が8万字以上ある記事になります。 そのため、時間がある時に閲覧すること、また字数の関係上スマートフォンでの閲覧よりもパソコンやタブレット端末での閲覧を併せて強く推奨します。 ・はじめに これまで久石譲、菅野よう子といったメジャーであり、知名度が抜群に売れており尚且つ、多大なフォロワーがいるという言わば偉大な大家について書いてきており、大衆が愛すべき作曲家がメインだったわけですが、今回はすこし捻った特集を組みました。 マイナー界の超メジャーアーティスト代表、平沢進についてです。音楽版:諸星大二郎とでも形容すべきか。同業者からは絶大な支持があるものの、より広域的な範囲では知られてい…
なんかわからないけど最近忙しいなと感じることがある。 12月も近いからなのだろうか。今月は飲み会がいっぱいあったのでそのせいなのかもしれない。 コロナで人と会わない生活が長いのに急に連続で人に会うことが増えるとたしかに疲れる。 12月は少しゆっくり仕事しよ。 べんきょうかい 久しぶりに最初から最後まで勉強会を見ることができた。 お仕事で関わっているので気になっているところを見れたり考えることができたので面白かった。 みんなの考えた最強のデータアーキテクチャ ほん おすすめされていた本をいくつか読むことができた。 どれも面白かったし、買った小説も面白かったので今月の読書活動は満足。 クラウドエン…
石原藤夫 ☆☆☆☆ 早川文庫JA徳間デュアル文庫版は、惑星シリーズのベスト版だと思っていたが、単なる本書の復刊だったかもしれない。『安定惑星』だけは記憶がなかったが、それ以外は大なり小なり覚えがあった。『ハイウェイ惑星』☆☆☆☆ 単に惑星に『エヴァ』の月のような縦横の道路があるのみならず、道路のシステム、そこで進化した生命、主人公たちとの関わりなど、長編であってもおかしくないプロットがつまっている。『安定惑星』☆☆☆☆ 一転して、コンピュータ相手の騙し合い。『月は無慈悲な夜の女王』を逆に見たような感じ。『空洞惑星』☆☆☆☆★ 作中で「ペルシダー型」とあるように、『地底世界ペルシダー』を読…
機動戦士ガンダム 水星の魔女 第5話、面白かったですね。情報が満載でした。昨日は第5話全体にまつわる観察ネタでしたが、今回は新たな考察も含めてまとめました。ネットで溢れる「エレクト死亡説」に加えて、「エレクト分割説」そして「新生命体の誕生説(たぶん新しい)」も妄想してみました。(つまり考察ではない) (画像は公式サイトより)
4.0ヨーロッパ人がアメリカで仕事をすると、うるおいが減り陽性化し軽くなる。不合理が合理化され、隠喩が直喩になり、レイトも汎化する。「Americanized」の言葉どおりの変化がおこる。このときどうしてもアメリカ化しきれなかった強い作家性が映画の妙味になる。 ハリウッドに進出したバーホーベンがさいしょにつくったのがロボコップ(1987)。世界じゅうで大ヒットし一躍バーホーベンをドル箱監督に持ち上げた。が、ごらんになればわかるとおり、アメリカンなロボットエンタメ(リアルスティール/パシフィックリム/ショートサーキット/バンブルビー・・・etc)とは異なる“湿度”がロボコップにはあった。バーホー…
当初は「ゼロエフ」という仮タイトルで書いていました。読んだ方はわかると思いますが、作品中で仮想空間"ゾーン"での高速処理能力を持つ人々を"ゼロエフ能力者"と呼んでいるためです。あまり本質を意味したタイトルではありませんが、仮タイトルだったので、とくに調べもしないで1年以上そのままでした。 ほとんど書き終わっていた2022年5月、湯浅政明監督のアニメ映画「犬王」を拝見しました。その原作の「平家物語 犬王の巻」も未読であり、作者の古川日出男さんもその時に知りました。そして古川日出男さんの作品を調べていて、「ゼロエフ」というノンフィクションがあることを知り、当然、このタイトルは断念しました。「ゼロエ…
疲れた夜に読みたい心温まる作品(小説・漫画)のおすすめ20選+α 物語(漫画・小説・映画よろず)についておすすめするブログシリーズ記事です。 シンデレラクロゼット:シンデレラクロゼットは、よい読後感の残る漫画です。少し疲れた際に読むと元気が出てくるかもしれません。 シンデレラ クロゼット 1 (マーガレットコミックスDIGITAL) 作者:柳井わかな 集英社 Amazon ※Amazonアフィリエイトでは自分へのご褒美に梅干しや塩昆布、それからおいしいおにぎりを買おうと思っていますので、よければ。。参考文献などをぽちっといただけますと。 000 目次 本記事の目次です。 ❶はじめに❷おすすめ作…
(0:40) 今日は自宅で論理出勤。 昼食は冷やしそばと杏仁豆腐。 Eは4時半ごろ帰ってきて子供の迎えに行った。 子供が5時ごろ帰ってきてから、終業の5時半までずっとぼくの部屋にいた。 やれやれ。 晩ご飯は白湯スープ。 鍋キューブがあるおかげでうちにも味という概念が存在している。 ありがたいことだ。 晩ご飯の後プールへ。 銀河ヒッチハイク・ガイドの2回目を聞き終わった。 次のオーディオブックはすばらしい新世界。 ちょっと難しそうだが、日本語版が手元にあるので読んでストーリーを把握してから聞くことにする。 それにしても、ドイツ語のオーディオブックはもう30冊? 分以上あるからもうそろそろあるやつ…
初読では割と印象が薄くて、話の筋は三分の一くらい(P126くらいまで)しか覚えてなかった。ということで印象はあまりよくなかったけど、読み返してみると思っていたよりずっとおもしろかった。 少しずついろいろな情報を小出しにしていくストーリー構成や、一度どん底付近に落ちてからの逆転ストーリーなんかは、単純な娯楽としては本当に素晴らしい。描写も過不足なくて読みやすいし、会話文もちゃんと話し言葉っぽい。時間ものとしてのSF要素もさすがは大御所ハインラインというところ。時間と空間を移動するけど決して取りつきにくいということはない。最序盤と最終盤のある種のタイトルコールでもある「夏への扉を探している」という…
最後の投稿からあっという間に2か月が経過してしまった。 皆さま、お元気でしょうか? コロナ第七波も猛威を振るっている昨今、変わりなく過ごされていることを願っています。 さて、 ここのところ私は仕事が忙しく、記事を書くことができなかった。 最近は大好きな映画館にも行けていない。バズ・ライトイヤーとか見たかった…。 趣味の読書は続けており、読み終えた本も沢山あるし書評も書きたいのだけれど、どうにも時間が取れない。このブログの下書き機能にも昨年読み終えた「地球の長い午後」や「月は無慈悲な夜の女王」等の下書きが完成されないまま溜まりに溜まっている。 仕事の忙しさにはちゃんと訳がある。 私は現在、介護の…