●歌は、「磯の上に生ふる馬酔木を手折らめど見すべき君が在りと言はなくに」である。 茨城県土浦市小野 朝日峠展望公園万葉の森万葉歌碑(大伯皇女) 20230927撮影 ●歌碑は、茨城県土浦市小野 朝日峠展望公園万葉の森にある。 ●歌をみていこう。 一六五、一六六歌の題詞は、「移葬大津皇子屍於葛城二上山之時大来皇女哀傷御作歌二首」<大津皇子の屍(しかばね)を葛城(かづらぎ)の二上山(ふたかみやま)に移し葬(はぶ)る時に、大伯皇女の哀傷(かな)しびて作らす歌二首>である。 ◆磯之於尓 生流馬酔木乎 手折目杼 令視倍吉君之 在常不言尓 (大伯皇女 巻二 一六六) ≪書き下し≫磯(いそ)の上(うえ)に生…