私たちが利用する学校、病院、役所、そして道路や橋。これらの社会インフラは、目に見えないところで地域の建設会社によって作られ、支えられています。特に地方都市において、地元に根差した総合建設会社(ゼネコン)が果たす役割は、単に建物を建てるだけに留まりません。彼らは地域の経済を動かし、雇用を生み出し、災害時には復旧の最前線に立つ、まさに地域社会の根幹をなす存在です。人口減少やインフラの老朽化、建設業界の構造変化といった課題に、老舗企業はどのように向き合っているのでしょうか。 今回は、群馬県太田市を拠点に創業80年以上の歴史を誇り、「学校屋」の異名を持つほどの信頼を築いてきた老舗ゼネコン、石川建設株式…