●歌は、「大君の 命畏み 親びにし 家を置き こもりくの 泊瀬の川に 舟浮けて 我が行く川の 川隈の 八十隈おちず 万たび かへり見しつつ 玉桙の 道行き暮らし あをによし 奈良の都の 佐保川に い行き至りて 我が寝たる 衣の上ゆ 朝月夜 さやかに見れば 栲のほに 夜の霜降り 岩床と 川の氷凝り 寒き夜を 息むことなく 通ひつつ 作れる家に 千代までに 来ませ大君よ 我れも通はむ(1-79)」ならびに「あをによし奈良の家には万代に我れも通はむ忘ると思ふな(1-80)」である。 奈良市田原本町阪手 村屋坐彌冨都比売神社万葉歌碑(作者未詳) ●歌碑は、奈良市田原本町阪手 村屋坐彌冨都比売神社にある…