―その1717― ●歌は、「ぬばたまの夜の更けゆけば久木生ふる清き川原に千鳥しば鳴く」である。 東山魁夷せとうち美術館前庭広場小径(4)万葉歌碑<プレート>(山部赤人) ●歌碑(プレート)は、東山魁夷せとうち美術館前庭広場小径(4)にある。 ●歌をみていこう。 題詞「山部宿祢赤人作歌二首幷短歌」のなかの前群の反歌二首のうちの一首である。前群は吉野の宮を讃える長歌と反歌二首であり、後群は天皇を讃える長歌と反歌一首という構成をなしている。 ◆烏玉之 夜乃深去者 久木生留 清河原尓 知鳥數鳴 (山部赤人 巻六 九二五) ≪書き下し≫ぬばたまの夜(よ)の更けゆけば久木(ひさぎ)生(お)ふる清き川原(か…