封切り三日目。 席数240の【SCREEN7】の入りは二割ほど。 原作者の『五十嵐律人』は現役の弁護士と聞く。 本作での描写がどの程度、彼の体験を反映したものかは分からない。とは言え、ある程度はそれを踏まえたものになってはいるのだろう。 そう勘案したときに、冒頭に展開される二つの「無辜ゲーム」についてのエピソードには唖然とさせられ、情けなさが満ち溢れる。 法曹を目指す若者たちは、本当にこんなに低レベルなのか、と。 第一のゲームについては、たいした証拠も無しに思い込みだけで被疑者を槍玉に挙げる。 第二のゲームについては、前段として主人公の過去が知られることで同期の学生たちからバッシングを受ける。…