林郁夫さんの裁判は、「慟哭の法廷」と言われていました。実際、佐木隆三氏はそれをタイトルに著書を出しています。 慟哭 小説・林郁夫裁判 (講談社文庫) 作者:佐木隆三 講談社 Amazon かつての教祖の裁判に証人出廷し、「自分たちが殺してしまった人たちが、自分が死んでいくことさえ分からなかったのではなかったか。無念だったろうな、と思った」と言いながら嗚咽をこらえ切れず泣きながら、 「私たちは亡くなった人たちに慈愛を施したと思っていたが、 実際には無限大の悲しみを広げてしまった。麻原は完璧に間違いだと分かった」 「本来ならば、麻原が自分の責任で語らなければならないはずだ」などと糾弾するその姿に、…