根暗

こんな私が青春を謳歌してもいいんですか！？ ２２ 妖魔版 ２２ ・・・ 長い沈黙が場を支配する、 と、桃谷ちゃんが口を開いて首を横に振り 「ううん、全然だめじゃない！！」 「そうよ、いい目標だと思うわ」 私をまっすぐ見る金住ちゃんが続ける 「たとえ離れ離れになるとしても、行きましょう、皆で皆の目標に向かって」 銀林ちゃんがそう言い 「私達ならきっとたどり着けるよ」 茶河ちゃんが次いで言った でも・・・ 「それでね、お願いがあるの」 「お願い？」「お願い？「お願い？「お願い？」」」茶河ちゃんの、金住ちゃんの、桃谷ちゃんの、銀林ちゃんの、バラバラのタイミングでの疑問の声がこだましつつ、目が少し縦に…

こんな私が青春を謳歌してもいいんですか！？ ２２ ２２ ・・・ 長い沈黙が場を支配する、 と、桃谷ちゃんが口を開いて首を横に振り 「ううん、全然だめじゃない！！」 「そうよ、いい目標だと思うわ」 私をまっすぐ見る金住ちゃんが続ける 「たとえ離れ離れになるとしても、行きましょう、皆で皆の目標に向かって」 銀林ちゃんがそう言い 「私達ならきっとたどり着けるよ」 茶河ちゃんが次いで言った でも・・・ 「それでね、お願いがあるの」 「お願い？」「お願い？「お願い？「お願い？」」」茶河ちゃんの、金住ちゃんの、桃谷ちゃんの、銀林ちゃんの、バラバラのタイミングでの疑問の声がこだましつつ、目が少し縦に開きから…

こんな私が青春を謳歌してもいいんですか！？ ２１ ２１ 「ねぇねぇ、愛子ちゃんがやりたいことって何？」 「え・・・？」 会話部にて、桃谷ちゃんから話が振られた、 私のやりたいこと・・・？ 「あ、話したくないならいいよ！何気なく訊いただけだし・・・」 慌てて両手を広げて左右に振って否定の意を示す桃谷ちゃんに対し、私は少し首を横に振り 「ううん、ちょっと考えたいだけ」 ・・・私のやりたいことってなんだろう・・・ 今までずっと楽しかったし、 出来れば、この時間がずっと続けばいいなって思い始めてる・・・ でも、それは出来ないよね、 みんな、別の道に進もうとしているし・・・ この学校を卒業したら、会える…

こんな私が青春を謳歌してもいいんですか！？ ２０ ２０ わたしたちの～ 左より金住ちゃん、桃谷ちゃん、銀林ちゃんがカラオケでマイク持って戸惑いながらも楽しそうに歌っている、 今回はデュエット中心で歌おうという話だったのだが、 人数的にどうしても余るので、 それなら三人と二人に分けて歌おうという話になったのだ、 「ねぇ、茶河ちゃん」 私は右側に三人を見ながら左側の茶河ちゃんに話しかける 「ん、なぁに？」 茶河ちゃんの返事に、私は茶河ちゃんの方を見る、その顔は少し目を見開き不思議そうな表情だ 「茶河ちゃんの好きだったグループ、えん罪だったって証明されて、本当によかったね」 茶河ちゃんの顔が喜びでか…

こんな私が青春を謳歌してもいいんですか！？ １９ １９ 「や、やっほ～みんな」 久しぶりの会話部、みんなが集まり自身の席に手をかける中で恐る恐る声をかける、 皆は戸惑いながら私を見て 「や、やっほ～」右手前の茶河ちゃんが戸惑いながら、 「ま、また会話部だね」左手前の金住ちゃんが少し唇振るわせながら、 「き、今日はどんな話する？」左手奥の桃谷ちゃんが少し不安そうに、 「た、楽しみだね」右手奥の銀林ちゃんはぎこちない笑顔を見せ返事を返す 「じゃ、じゃあさ、また、どこかに遊びに行く計画立てようよ！！」 そう言って私達は席に座り話始める、 買い物に行ったときはほぐれてたんだけど、学校だからかな、また固…

こんな私が青春を謳歌してもいいんですか！？ １８ １８ 自分の席に座って、置いた参考書を開き、 参考書の問題を解きノートに書いて問いと答えを記憶する、 「ねぇねぇ、ここわかります？」 「ああ、多分これはねぇ・・・」 正面の方で桃谷ちゃんが銀林ちゃんに参考書を指さして問題を聞いている・・・ ・・・私もいざとなったら訊こう・・・ ん？ 右側の金住ちゃん、ちゃんと英語の勉強進んでる・・・？でもノートには・・・ 「文書がちょっと変・・・？」 「うん、どうしてもね、話し言葉と全然違うんだよね・・・」 参考書を見ながら返す金住ちゃん あ、そっか、両親はネイティブだからか・・・ 「いっその事、全く別の言語だ…

こんな私が青春を謳歌してもいいんですか！？ １７ １７ 「ううむ、やっぱり勉強はしないとかぁー・・・」 今日はみんなで試験勉強の予習の為、図書館に来ている、 そんな中で本棚の前で参考書を両手に持った桃谷桃ちゃんが唸る 「いくら何でも高校は卒業しないとねー」 私はそう軽く言いつつ別の参考書を取る、 そうして２、３冊抱えつつ振り返り歩く、 青い布生地床の上、窓からの陽光差し込む薄い色の木の丸テーブルの周囲に 茶河ちゃん、銀林ちゃん、金住ちゃんが木の椅子を並べて座っている ああ・・・これが仲良しっていうものなのかなぁ・・・ 左から、黒シャツにジーンズの茶河さんはスマホにつなげたイヤホンを耳に付け音楽…