1 副検事を含めて、検察官は刑事事件を得意分野とする法律家です。そして、各種文書を起案して裁判所等に提出するのは、比較的大きな割合を占める仕事です。一方で、文書起案に割ける時間は、案外少なかったりします。特に、身柄関係の不服申立(勾留請求却下、保釈許可決定等への不服申立など)は、直ちに、かつ原決定を覆すだけの説得力を持った文書を起案しなければなりません。否認事件公判の論告は、時間はかけられるものの、どのような論理が説得的か、構成から考える必要があります。 2 こうして起案ができると、上司の決裁を受けます。そこでよく出てくるワードが「日本語」です。 「日本語になってない」「日本語としておかしい」…