シリーズ第三弾。創刊二周年を記念して、紙業界誌『月刊KAMI-ZINE』に掲載された 懸賞つきクイズコーナー『紙人32面相の紙ってる!推理クイズ』が、紙業界内で 話題になっていた。紙人32面相なるオリジナルキャラクターが読者に推理クイズを 出題し、正解者には10万円の賞金が贈られるというものだ。当然ながら、紙業界 人である紙鑑定士の渡部も意気揚々と参加するべく、問題の答えに頭を悩ませていた。 そんな中、仕事で旧知のプロモデラー土生井の家を訪れると、塾の教室を模した ジオラマを見せられた。土生井曰く、これは塾で起きたカンニング事件の現場を 模したものだというのだが――。 若干、トリックのネタバレ…