武田五一(1872-1938)は広島県生まれの日本の建築家。東京帝国大学卒業後、同大学助教授などを経て、京都帝国大学建築学科を設立する。関西建築界の立役者の一人。現在まで続く雑誌『新建築』創刊にもかかわる。アールヌーボーなどの新しい建築を日本に紹介する一方、フランク・ロイド・ライトを日本に手引きするなどその活動も闊達であった。新しい建築だけでなく、古建築の修景にも深くかかわる。
JR京都駅前バスターミナルからすぐ北に「関西電力京都支社」。 1937年竣工、旧京都電燈本社ビル、設計は武田五一、武田五一にしてはオーソドックスで地味なスタイルですが堂々とした重厚さを感じる昭和初期のモダニズム様式。 格子状に配置された窓とコーナーの曲面で、安井武雄 設計で1933年に竣工した「大阪瓦斯ビルヂング」と似た雰囲気を感じます。 左ベージュ色角が曲面のビルが「旧京都電燈本社ビル」現関西電力京都支社。 黒御影石で飾られた玄関。 ランキング参加中京都
旧日本勧業銀行本店(現千葉トヨペット本社)【千葉県千葉市美浜区稲毛海岸4−5−1】設計:妻木頼黄・武田五一竣工年:1899年(明治32)6月Photo:2014年10月 日本勧業銀行本店は、明治32年6月、東京日比谷公園前に竣工し、その後谷津遊園楽天府、千葉市市役所庁舎と移築を繰り返し、現在は千葉トヨペット本社として、使用され平成9年に有形文化財に指定されている。屋根は建築当時の木造銅葺ですが、躯体は鉄筋コンクリート造に変わっています。外観を損なわないように周辺には、高い建物を建てないように配慮されています。 よかったと思ったら、クリックお願いします。 ←人気ブログランキングへ(日記・雑談 […
しだれ桜が有名で、春になれば花見客で大人気になるのが京都・東山にある円山(まるやま)公園です。京都市内で最も古い公園であり、風光明媚なエリアです。八坂神社や知恩院に隣接し、清水寺や高台寺にも近いので、京都観光で通ることも多い場所ですね。その円山公園に、意外な歴史や桜だけでない楽しみ方があることをご存知ですか? 東山の観光スポットと円山公園の位置図 円山公園の歴史 昔の円山公園(明治25年頃) 画像提供:京都市 円山公園がある一帯は、鎌倉時代以前から「真葛ヶ原(まくずがはら)」と呼ばれ、真葛やススキが生い茂る原野でした。になり、明治22年(1889)に「京都市円山公園」が誕生しました。公園名は敷…
知る人ぞ知る名庭園!『白河院』の日本庭園ライトアップ! 京都岡崎。ここには知る人ぞ知る絶景日本庭園があります。それが今回ご紹介する『白河院』!しかも…ここ『白河院』庭園は毎夜美しくライトアップされるのです!これ、知っている人はごくわずか!かなりレアですよ! 筆者紹介 こちらは本業の傍ら全国47都道府県を旅して年間平均35泊!旅行プランナー/ブロガー「旅人サイファ」が執筆運営しております。 旅人サイファ ・スキルマーケット「ココナラ」にて旅行お出かけカテゴリ売上実績No1 ・グルメサイト「ニッポンごはん旅」公認ライター ・スマートニュース/Yahoo!ニュースほかメディア掲載実績多数 ・「にほん…
// 鵜飼で有名な長良川 新幹線に乗る前に大きめの書店、なかでも国内旅行本がずらりと並ぶ一角へと足を向けた。 探しているのは美濃国—―すなわち、岐阜県南部のガイドブック。 しかし、目を皿のようにして棚を眺めど、あるのは「飛騨・高山」と「白川郷」をタイトルに冠したものばかり。まれに岐阜全体を特集したものもあったが、パラパラとめくってみると、岐阜駅周辺やそれ以南の情報は見開き2ページ程度にしか載っていない。 周囲の人に尋ねてみても、逆に「あの辺りって何か面白いものあるの?」という問いが返ってくる始末。もしかしたら今回の散策は徒労に終わるかもしれない…… と暫く頭を抱えた。こうして旅行を終えた今では…
延暦寺根本中堂 2021年5月6日のお話です。西国三十三所の巡礼のお礼参りとして、比叡山延暦寺をお参りしていました! お礼参りを果たしてから2年近い月日が経ちましたが、ようやくのブログ投稿です。 西国三十三所お礼参り 比叡山延暦寺東塔地域参拝レポート! 比叡山延暦寺の縁起 比叡山東塔地域の縁起 比叡山延暦寺東塔地域の見所 国宝殿 大講堂 鐘楼 根本中堂 文殊楼 大書院 萬拝堂・一隅会館 大黒堂 戒壇院 阿弥陀堂 法華総持院東塔 延暦寺会館 法然堂 比叡山延暦寺のご詠歌 比叡山延暦寺東塔地域へのアクセス 公共交通機関 お車 比叡山延暦寺東塔地域データ 境内案内図 南坊の巡礼記「比叡山延暦寺東塔地…
京都駅前の大伽藍、真宗本廟・東本願寺の境内。 その中心となる建造物である壮麗な御影堂の北側にもかなり広い寺域をもっているのですが、通常は関係者しか立ち入ることができない非公開エリアとなっています。 2023年「京の冬の旅」企画では、その非公開区域の一角、大寝殿(おおしんでん)と白書院が特別公開されています(2023年1月7日〜3月16日)。 滅多にない機会なので覗いてみることにしました。 なお、この「京の冬の旅」では写真撮影NGとする寺社が多いのですが、東本願寺では気前よく、今回特別公開されている部分の全域で制限なく撮影OKとなっています。 「京の冬の旅」非公開文化財特別公開 東本願寺 大寝殿…
ルートヴィヒ美術館展と、建築さんぽ 京都国立近代美術館で展示されている、ルートヴィヒ美術館展。最終日前日で、ぎりぎり見に行くことができました。 ピカソから、ウォーホル、写真に彫刻、映像作品と盛りだくさん。 色んな角度からアートが見られて興味深かったです。 私は、ピカソのお皿と、パウル・クレー、モーリス・ルイスの作品が気に入りました。 常設展の日本画もよかったです。 で、京都国立近代美術館の隣に建っているのが、 京都府立図書館。 1909年岡崎に移転建築。 設計は武田五一。 阪神淡路大震災の被害が大きく、2001年にファサードのみ保存され建て替えられました。 黒の屋根と、白い壁に、落ち着いた黄金…
島根大学にてJIA中国支部島根地域会研修会の聴講の機会を得ました。 講師は建築家 前田圭介さん。「おおらかな場を生み出す建築的強度とは」というテーマでレクチャーがあり、後半は前田さんと島根大学教授 千代章一郎先生との座談会でした。 レクチャーの前半は前田さんの幼少期の原風景としての島(内海町)から始まり、建築の学生時代にルイス・カーンの建築と出会ったこと、現場監督時代を経て28歳で独立し建築家として歩んできた道のりのエピソードでした。 そういえば石山修武さんがルイス・カーンの イェール大学アート・ギャラリーの光はとても現代的なテーマを含んでいる、光の扱いの最高峰ではないかと何度か話されていたこ…
歴史的建造物好きにはたまらないカフェ 1927年竣工の京都の旧島津製作所本社ビル(武田五一設計)をリノベしたレストラン、フォーチュンガーデン京都でランチしたときも、ワクワクでした。 今回は1894年竣工の三菱一号館(ジョサイア・コンドル設計)を復元した建物の1階にある Cafe1894でランチしてきました。 10時から三菱一号館美術館で「ヴァロットン 黒と白」を観た後のランチです。 天井高8メートルの大空間! 広々と気持ちがいいです。天井の組木も重厚感にあふれていますね。 東側の窓もクラシカルで素敵です。 窓の外に三菱UFJ銀行本店が見えています。 二重扉の内側 ↓ 歴史的建造物を観て、往時を…
1927年、建築の巨匠にして「関西建築界の父」とも呼ばれる武田五一の設計で河原町通に面し、京都市役所ほど近い場所に誕生した島津製作所旧本社ビル。 このビルをリノベしたレストラン、結婚式場がフォーチュンガーデン京都。 レトロ建築が大好きなので、ぜひとも行ってみたい!と機会を狙ってました。 この度、紅葉狩りに行った帰りにランチを頂きに行きました。 京都市営地下鉄東西線、京都市役所前駅16番出口を出てすぐ。 河原町通に面しているのでわかりやすいです。 右側から島津製作所、と書かれているのがいかにもレトロ建築。 シックな空間が時代を感じさせます。 こんな個室もオシャレ!! フォーチュンコース(選べるデ…
2022年11月19日(土)ネオクラシックカーフェスがあったので、車好きの家族と一緒に行ってきました。古い映画に出てきそうな車ばかりで、観ていて楽しい!こちらは信号カラーのいすゞの117クーペ。70年代の車でしょうか、昔の車の色はポップですね。 日産のスカイラインGT-R。初代スカイラインかな? スカイラインGT-R。昔の日産は素晴らしい車を出していたのに……。現状を思うと悲しくなります(>_ 比較的廉価でありながら十分な実用性を備えたスバル360。庶民には自家用車が高根の花だった1960年代、日本初の国民車(大衆車)として庶民に広く受け入れられ、「マイカー」という言葉を誕生・普及させた「名車…
明治維新を語るとき、会津藩を抜きにしては語れない。会津藩の果たした役割は本当に大きかった。それは京都守護職に任じられていたからだ。会津藩士1000名は京都の岡崎に駐屯した。そして薩摩軍を主体とする新政府軍と戦った。彼らは会津から遠く離れた京都の地で死んでいった。滅びゆくものだったから、日本人の心に響いたのかもしれない。彼ら会津藩士のお墓は岡崎にある。今回は、そこを最終目的地に回ってみたい。※「明治維新を歩く」と言っておきながら、それ以外も寄り道しまくることを、あらかじめご了承いただきたい。"異界" があれば寄る主義なのだ。 京阪三条から歩き始める 岡崎はいろんな歴史を持っている。平安時代には院…
*日々の「いいね」を投げ込む箱(敬称略) ★ ジブリパークから生中継(CBCニュース) ジブリパークからのニュース中継に絶妙なタイミングで宮崎駿監督が通っていったwww#ジブリ #ジブリパーク #宮崎駿 #Hayaomiyazaki pic.twitter.com/eWJerAxZne — Mia🇯🇵⚽️ (@aaa88421046) 2022年11月1日 www.youtube.com
世界中の人が憧れる「京都府」。古都のイメージの他にも、海、森、お茶、竹の里という多彩な側面を持っています。今回はそんな「京都府」に関するクイズを出題。”鬼”が付いちゃうくらい難易度高めなので、答えは3択の中から選んでくださいね。1問でもわかれば、あなたは相当な京都ツウ!? それではスタート 以下の3つの中から答えを選んでください①紫式部②和泉式部③小野小町 ↓ ↓ ↓ 答えは下にスクロール 【答え】 今も石畳が残る元普甲道 ②和泉式部 和泉式部は平安時代の歌人です。夫で丹後守の藤原保昌と共に(現在の宮津市にある)天橋立に赴いたといわれ、平安時代からあったこの道を、和泉式部も通ったことでしょう。…
聴竹居 藤井厚二の木造モダニズム建築 松隈章 写真・古川泰造 平凡社 どこか美術館に行った時だったか、何かの展示会に行った時だったか、売店で売っていたのを見て買ったのを覚えている。何の展示だったかは忘れてしまった。木造平屋の住宅のその佇まいに惚れて、こういうのを質実剛健というのだろうなぁ、とため息が漏れた。 「聴竹居(ちょうちくきょ)」は建築家・藤井厚二の自邸。「芝川邸」の設計者である武田五一が京都帝国大学建築学科を創設した際、黎明期の竹中工務店に在籍していた藤井を大学に招聘したという。竹中工務店所属の設計者である著者が「芝川邸」の移築のための調査を進めていく過程で聴竹居の存在を知り、その詳細…
in『モダン建築の京都』展 2021.9.25-12.26 2021.10.8(金) 旧外務省東方文化学院京都研究所 p.58-61 竣工: 1930年 改修: 2013年 鉄筋コンクリート造地上2階塔屋付 設計: 武田五一、東畑謙三 施工: 大林組 外壁日時計 スパニッシュ・ミッション様式 [ときの忘れもの拙稿] 『小さなカタログ、見上げる建築』 『親しげなヴォーリズ建築』