挿絵画家、イラストレーター。エロテックなSF、ファンタジー画で知られる。E・R・バローズ「火星シリーズ」の表紙画が代表作。
生涯に手がけた作品は絵本、挿画、SFなど、ほぼ千点を越える。
大正3年(1914)4月24日、大阪・船場に生まれる。父・武部白鳳は、幸野楳嶺門下の四条派の画家。
昭和7年(1932)甲陽中学卒業。はじめ日本画を、後に洋画を学ぶ。
軍隊生活の後、昭和21年(1946)9月、第1回行動美術展へ作品「裏町」を出品し、初入選。以後、数多くの賞を受賞。
昭和32年(1957)上京、児童美術の仕事を始める。確かな写実と奔放なイマジネーションにより、挿画、挿絵、絵本など、児童出版美術界の第一線で活躍した。
また、昭和40年(1965)ごろから、SFアートを手がけ、この分野でも第一人者となる。
昭和55年(1980)7月17日、東大病院にて死去。
「ビルマの竪琴」(あかね書房 1959)
「宝島」(学習研究社 1968)
「かわいそうなゾウ」(絵本 金の星社 1977)
「ガラスのうさぎ」(金の星社 1977)
バローズ「火星シリーズ」(東京創元社 1965)
ハワード「コナン・シリーズ」(早川書房 1971)
ベリヤーエフ「生きている首」(岩崎書店 1971)