歯舞群島とは、北方領土に属する島々のうち、色丹島と根室半島の間に位置する諸島の総称。かつては歯舞諸島ともいった。 本来「歯舞」は北海道本島・根室半島上の地名(花咲郡歯舞村)であり、この島々が歯舞村の区域に含まれたことに由来する。 戦前は定住者があったが、現在はすべて無人島である。主な島としては以下のものがある。
1959年に歯舞村が根室市に編入されたため、現在は根室市の一部となっている
ソ連軍が1945年9月3日に上陸して以来、ロシアが占領を続けている。 島々はロシアの行政区画ではサハリン州に属する。国後島、色丹島、歯舞諸島をもって「南クリル地区」と称する。 前述の通り無人島だが、漁期には寄宿する漁民がある。
根室市の納沙布岬から歯舞群島・貝殻島に向かって1870メートル。今年6月1日、漁師2人が乗船したコンブ漁船が日露間の「境界線」とされる中間ラインを越えると、警備艇が近づき小型ボートをおろした。「初日からさっそく臨検におでましか」。60歳代の漁師はため息をついた。(読売新聞オンライン2023/11/27) ロシア国境警備隊員2人が漁船に乗り込むと、スマートフォンを取り出し、通訳アプリを使ってこう伝えてきた。「書類を見せてください」。漁師はロシア語で書かれたコンブ漁の許可書類を提示すると、隊員はすぐに下船していった。 6月初旬から9月末まで行われる貝殻島周辺でのコンブ漁。例年約200隻が漁に出るが…
北方領土問題対策協会(北対協、東京)が、北方四島の元島民らから寄贈された、かつて島で使われた日用品などの公開に力を入れている。同協会のホームページ上での公開に加え、今年から各地で展示会を開き、今後は利用者が閲覧しやすいように資料のデータベース機能の拡充なども検討している。ロシアのウクライナ侵攻で領土交渉の再開が見通せず、返還運動への関心低下が懸念される中、「北方領土で日本人が暮らした証しを、多くの国民に見てほしい」と話す。(北海道新聞デジタル2023/11/26) 戦前の歯舞群島多楽島で使われていた「どてら」 宮谷内のり子さんが寄贈した国後島乳呑路の尋常高等小学校の卒業証書。夫・亮一さんのおば…
国後島、色丹島、歯舞群島を管轄する南クリル地区の緊急事態の予防と対策、災害安全確保委員会の臨時会議が21日に開催され、国後島におけるガソリン不足と一部食料品の品薄について対応を協議した。会議では、自動車燃料(ガソリン)がない場合の緊急運行サービスや生活支援サービスの業務の問題が検討された。また、食料や燃料を積んだ船舶の優先的な荷降ろしを確保すること、状況が正常化するまで社会インフラ機関に燃料を供給することなど、多くの決定がなされた。11月22日、貨物船「ロシアのボストーク」がウラジオストクから国後島ユジノクリリスク(古釜布)に向けて出発する予定。(南クリル地区テレグラム2023/11/21)
【南富良野】北方領土問題への理解を深める「北方領土を知るつどい」が町保健福祉センターみなくるで開かれた。千島歯舞諸島居住者連盟道北支部長で元島民2世の下田美香さん(56)=旭川市在住=が太平洋戦争前後や現在の島の様子について語った。(北海道新聞デジタル2023/11/21) 北方領土復帰期成同盟上川地方支部などが17日に開催。町内外の約40人が出席した。母が歯舞群島多楽島出身の下田さんは、元島民2世の「語り部」として道北各地で講演をしている。 下田さんは、写真や絵を見せながら、コンブ漁が盛んだった島の生活や島からの強制引き揚げの過酷さなどについて紹介。「道内の内陸の市町村だと北方領土問題は身近…
北方領土問題を多くの人に理解してもらおうと、道は元島民のインタビュー動画などを出身地ごとにインターネット上の地図に示す取り組みを始めました。この取り組みは大手IT企業「グーグル」が提供する地図情報サービス「グーグルマップ」を活用し、道のホームページで11月1日から公開されています。「北方領土の元島民の想いマップ」と名付けられ、北方領土の歯舞群島と色丹島の上に5人の元島民の出身地の位置が示されています。地図上のマークをクリックすると元島民の名前や出身地の地名などが表示され、さらにURLにアクセスすると元島民が島での生活の様子などを語ったインタビューの動画を見ることができます。元島民の平均年齢は8…
「鎌倉で安らかに眠らさねえからな!」 映画「秋刀魚の味」考察です。 謎のハイテンションでお送りしております。 しかし小津安二郎は1903年生まれ。「天井桟敷の人々」のマルセル・カルネ(1906年生まれ)や、フェリーニ(1920年生まれ)よりも年上です。 寺山の「書を捨てよ、町へ出よう」の9年前に、世界に名だたる古き日本人、小津がこのような作品を世に残したと知ったならば、テンションが高くなるのはしょうがないのです。 なぜ、秋刀魚が出て来ないのか? なぜ、軍艦マーチなのか? なぜ、サッポロビールなのか? 偉そうな口上で始めましたが、実は私もヒントをもらっています。 そのヒントがなければ、気が付かず…
北方領土復帰期成同盟日高地方支部(上田正則支部長)は15日、浦河町基幹集落センター堺町会館で「令和5年度日高管内北方領土を知る集い」を開催した。参加者たちは北方領土返還要求運動の一層の推進に向けて北方領土問題の現状について理解を深めた。(日高報知新聞2023/11/18) 1945年(昭和20年)の第二次世界大戦終了直後から択捉島、国後島、色丹島、歯舞群島からなる北方四島は、ロシアに法的根拠なく占拠され続け、現在はロシアによるウクライナへの侵攻に起因して、元島民による四島交流や自由訪問が中止になるなど、日露関係は厳しい状況となっている。 同支部では、北方四島の早期返還、領土問題の解決に向けて、…
【根室】歯舞群島志発島の元島民らでつくる志発会は11日、市内の白毫寺(弥生町2)で物故者追悼法要を行い、亡くなった元島民らの冥福を祈った。(北海道新聞根室版2023/11/16)
志位 和夫(しい かずお、1954年〈昭和29年〉7月29日 - )は、日本の政治家。日本共産党所属の衆議院議員(10期)。日本共産党中央委員会幹部会委員長(党首)。 1990年から2000年まで同党同委員会の書記局長を歴任した。2000年に現職に就任[1]。 千葉県印旛郡(現在の四街道市)生まれ[2]。千葉大学教育学部附属小学校、千葉大学教育学部附属中学校、千葉県立千葉高校、東京大学工学部物理工学科卒業。 大学1年生の時、小選挙区制反対運動をきっかけに日本共産党に入党した。宮本顕治の長男・宮本太郎の家庭教師を務めていた。大学卒業後、党東京都委員会に就職、早稲田大学などの青年学生運動を担当。1…
(2023/11/8) 『中国の侵略に討ち勝つハイブリッド防衛』 日本に迫る複合危機勃発のXデー 佐藤正久 徳間書店 2023/4/1 ・中国は皆さん一人一人の思考を観察している。すでに皆さんは最前線にいるのだ。問われているのは日本人の覚悟である。 <ウクライナ侵攻> ・政治家になった当初の頃、先輩議員からこう諫められたことがあった。 「外交と安全保障をメインにするのはやめた方がいい」 有権者にとってわかりやすいのは減税や社会保障政策。外交・安全保障という2つの政治テーマはなければならないものだが、選挙で「票」に繋がらないのが現実だ。 ・ロシアによるウクライナ侵攻に対する政治家の発言を通じて、…
ラッコ保護に関する専門家による2023年第2回会合が10月30日、モスクワのロシア科学アカデミー生態進化研究所でオンライン形式で開催された。会議には連邦保護区や研究機関、団体など13機関の専門家が出席。国後島のクリル自然保護区からは、科学活動担当のE.V. リンニク副所長が参加し「2022年の小クリル列島(色丹島と歯舞群島)のラッコの数と今後の見通し」と題してプレゼンテーションを行った。 報告者のほとんどは、ロシアの生息域の主な地域であるコマンドルスキー諸島やカムチャツカの島々、クリル諸島北部(シュムシュ島とパラムシル島)のラッコの個体数が減少傾向にあると指摘した。ロシア科学アカデミー地理研究…
北方領土にパスポート・ビザなし渡航するための専用船「えとぴりか」が横浜港で一般公開されました。新型コロナやロシアによるウクライナ侵攻で北方四島に接岸できなくなった今、この船は新たな用途に使われ始めています。(乗りものニュース2023/11/3) 北方領土に行くための専用船なぜ必要? 横浜港の新港ふ頭で2023年10月20日から22日にかけて、北方四島交流等事業使用船舶「えとぴりか」(1124総トン)の一般公開が行われました。この船は簡単にいうと「北方領土に行くための専用船」です。 その存在自体が珍しい船というだけでなく、接岸しても中に入れる機会がほとんどないため、みなとみらい周辺に観光へやって…
国際関係を専門とするアジアの若手研究者が2日、根室市の納沙布岬を訪れて北方領土などを視察し、領土問題について説明を受けました。スリランカとフィリピン、それにインドの20代と30代の若手研究者3人はシンクタンクの日本国際問題研究所から招かれて全国各地を訪れ、日本が抱える領土問題について学んでいます。2日は根室市の納沙布岬を訪れ、歯舞群島の貝殻島や水晶島など間近に見える島々を視察しました。そして、近くにある「根室市北方領土資料館」で、元島民2世の館長から、▼根室市と北方領土の位置関係や▼日本人が住んでいたときの生活の様子などについて説明を受けました。3人の研究者は熱心にメモを取ったうえで、「元島民…
2023/9/20-9/27 にバイクで北海道を一周するツーリングをした.本記事は前編の続き,旅行5日目の 9/24 までの出来事を記す. 行動記録 Day 5 (9/24) 知床 → 野付半島 → 根室 → 霧多布 Day 6 (9/25) 霧多布 → 釧路 → 襟裳岬 → 苫小牧 Day 7 (9/26) 苫小牧 → 小樽 → 神威岬 → ニセコ Day 8 (9/27) ニセコ → 登別 → 苫小牧 Day 9 and after (9/28-) 振り返り 特に面白かった所 やり残したこと 良かった点 悪かった点 最後に 行動記録 Day 5 (9/24) 知床 → 野付半島 → 根室 …
2016年9月、父の水野克男(82)と北方領土ビザなし渡航で択捉島の紗那(しゃな)を訪れた。北方四島からの強制退去(※1)以降、父にとって68年ぶりの里帰りだった。(北海道新聞2023/10/30) 「ようやく戻って来られたよ」。札幌の自宅から持参した祖父純男(1993年に85歳で死去)、祖母いね(82年に73歳で死去)の写真に語りかけた。 6人きょうだいの5番目の父は、国後島で生まれた。帯広営林局で働く祖父の転勤に伴い択捉島に移った。祖父は転勤後、徴兵され、広島県呉市の海軍の施設で働いた。父は小学2年まで暮らしたが、物心ついた時に祖父はそばにいなかった。 北方領土の元島民らでつくる千島歯舞諸…