「歴史の裏側は“読み合いゲーム”だった?」世界史の大事件は、単なる偶然や必然の積み重ねではない。各国が「相手の動き」を読み合い、「得と徳と説く」バランスゲームの中で動いていたのではないか?今回の対話では、第二次世界大戦前夜から現代に至るまで、各国の「視点」を意識しながら歴史を読み解く試みが行われました。 ■ 1. 歴史の「読み合い」とは? 歴史の重要な局面で各国が「相手の視点を想定して動いた例」を挙げると── 独ソ不可侵条約(1939) → スターリン「ポーランドを分割できるなら今はOK。でもドイツがヨーロッパと潰し合うのを待つ」 → ヒトラー「ソ連と組んでおいて、西側を先に倒す。それから裏切…