3.2 日本映画で暴力的なシーンを見ると無理してるなという感じを受ける。 ことはありませんか。 わたしたち日本人は平生、穏やかな日常をおくっている。映画のキャストやスタッフもそうであろう。日々、誰かをぶん殴ったり、拷問したり、やにわに襲いかかったり、しない。されることもない。 過激な日常を生きている人もいるのかもしれないが多数派ではない。 ところがノワール系映画ではやることなすこと非情・過剰に描かれるため、どうしても無理がでる。 また日本には“暴力的であることの優越”というものがある。BREAKING DOWNみたいなもの──と考えるとわかりやすい。 日本にはポルノから出発した映画監督が多く、…