RSウイルス(レスピラトリー・シンシチアル・ウイルス、Respiratory Syncytial Virus)は、主に乳幼児や高齢者に重い呼吸器疾患を引き起こすことで知られているウイルスです。このウイルスは、冬から春にかけての季節に流行することが多く、感染すると、軽度の風邪の症状から、重度の下気道感染症である気管支炎や肺炎を引き起こす可能性があります。 乳幼児では、RSウイルス感染症は特に重症化しやすく、呼吸困難や喘鳴(ぜんめい)、食欲不振などの症状が現れることがあります。高齢者や免疫系が弱っている人々では、肺炎を引き起こしたり、既存の心肺疾患を悪化させるリスクが高まります。 RSウイルスは、…