思潮社「現代詩手帖」は、詩を厭わせる毒を撒き散らしてきたのが好きでないけれど。(つまらない吉本隆明や誰彼の放言を宣伝して)。けれども、『吉原幸子全詩Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ』はとてもよい。Ⅲの彼女の朗読CDはよい。このCDに、私の敬愛する岡山のノートルダム清心女子大学の赤羽淑がこの詩人を招き確実に聴いていらしただろう朗読と話があり、その場での吉原幸子の話は心を全開に開き素直に、率直に語っていて、心に響き驚きました。現代詩ズレしていない。声はタバコと年齢のせいで、だみ声になってしまっていて、悲しいけれども。わたしを育ててくださった土曜美術社出版販売の編集者、加藤幾惠も、とても似ていて、悲しいだみ声になられてい…