国道6号線の別名。
墨田区向島(言問橋東詰)から水戸市を結ぶ道として設置。日本橋〜言問橋西詰間は「江戸通り」であり、「国道6号線」ではあるが厳密には水戸街道ではない。
実際には「日光街道の付属街道」的な位置付けであるが、江戸時代に水戸徳川家が江戸に登城するために整備されたといわれ、五街道に次ぐ重要な街道と考えられていた。明治年間に「陸前浜街道*1」という名も付けられた。
*1:千住駅より常陸国水戸を経て陸前国岩沼に至る道筋の意。それ以前の水戸以北は「岩城相馬街道」と呼ばれていた。
菅江真澄の旅日記を、電子テキストに入力している。 全集第一巻の最終の日記となる「外が浜つたい」を入力していた。 天明8年(1788年)、真澄は南部領から津軽領三厩を目指して歩いていた。 蝦夷地への渡航のためである。 すでに、天明5年に秋田から津軽に入り、蝦夷地に渡ろうとしていた。 しかし、当時津軽は大飢饉のあとで、その被害の跡が至るところにあった。 蝦夷地からも引きあげてくる者が多く、渡航するどころではなく、あきらめて南部に向かったのだった。 三厩は、津軽半島の先端にあり、今はその辺りを「津軽海峡線」が通っている。 真澄は、どんなところを歩いていたのだろうと、地図帳を引っ張り出した。 昭文社の…
旧水戸街道は、萬満寺の山門の前で、道が大きく曲がっていた。 馬橋宿は、萬満寺の門前町だったらしいので、松戸宿と小金宿の間にある休憩のための「間の宿」としては、ちょうどよかったのだろう。 国道6号線と合流した街道は、JRの線路と五、六十メートくらいに近づいて並行して続いている。 「東京から20km」の看板があった。 国道6号線の起点は、日本橋らしいからそこから20kmということかな。 しばらく歩くと、JR北松戸駅の入り口である。 また歩き始めると、国道から旧街道が分岐する表示板が遠くに見える。 国道がやや斜め左に、旧街道はやや斜め右に分かれる。 国道は、ここから松戸市街から離れていく。 国道は斜…
何ヶ月か前に、「図書館ウォーキング」というのを思いついた。 図書館に行くのに、車で行かずに、歩いて行くのだ。 読書と運動の両方ができて、こんなに都合のいいことはない。 その時に、近隣の図書館までの距離を調べてみた。 こんな感じだった。 千葉県立西部図書館 5.00km 流山市立木の図書館 2.63km 流山市立中央図書館 7.63km 柏市立図書館本館 5.05km 我孫子市立図書館本館 8.05km 鎌ヶ谷市立図書館本館 8.31km 松戸市立図書館本館 8.87km だいたいが、1時間から2時間で行ける行程である。 最後の松戸市立図書館本館を除いては、すべて制覇した。 そこで、今回は松戸市…
江戸川をサイクリングしていると、「渡場跡」の表示がされているのを、よく見る。 街道があるわけではないところにあるので、もっと生活に密着した渡場だったのだろうと思う。 江戸時代に、下総国の葛飾郡の江戸川より西側部分が、武蔵国とされたので、それによって分断されたものがあるかもしれない。 江戸川など、かつての河川は洪水を防ぐために、河川の流れを大きく変更することがあったようである。 所有する田畑が、川向こうになってしまった、ということもあったかもしれない。 江戸川の渡しといったら、「矢切の渡し」が有名である。 矢切りの渡しは、現在でも運行されている。 松戸市観光協会のよると、「矢切りの渡し」は有限会…
(令和4年7月18日その9) 東葛印旛大師巡拝、柏の柏神社(元63番)の次は、柏の長全寺(1番&60番)に参ります。 既に長全寺の門前に来ています。 長全寺 曹洞宗、長全寺、柏市柏6丁目1番9号。(千葉県の宗教法人名簿より) 東葛印旛大師1番&60番。 東葛印旛大師文政期の掛所。(金比羅大権現) www.chouzenji.jp 山門 長全寺山門山号は戸張山。開創は天正3年(1575年)4月25日。山号からして、開創時は隣の戸張村(現 柏市戸張)にあったようです。 山門から参道真直ぐに仁王門、その先の参道真直ぐに本堂、仁王門の左前に金比羅堂、仁王門の左側に駐車場、その先に大師堂が2棟等となって…
(令和4年7月18日その8) 東葛印旛大師巡拝、豊四季(豊町)の正満寺中原分院(63番)&豊四季(富里)の神明神社の次は、柏の柏神社(元63番)に参ります。 神明神社前の千葉県道261号線(旧水戸街道)を左(北東)に進みます。約1.3kmで、右手に柏神社が現れます。柏神社前 柏神社(正式名称は羽黒神社) 羽黒神社、柏市柏3丁目2番2号。(千葉県の宗教法人名簿より) 東葛印旛大師文政期の63番。(旧天王社分) 東葛印旛大師文政期の60番。(旧羽黒山社分)柏神社鳥居鳥居の右かなり離れて「水戸街道の木戸」説明板、鳥居の先の参道真直ぐに拝殿、拝殿右の社務所前に「柏神社鎮座の記」説明板があります。 水戸…
(令和4年7月18日その7) 東葛印旛大師巡拝、中新宿の行念寺(下総四郡大師58番)&向小金の香取神社の次は、豊四季(豊町)の正満寺中原分院(63番)、続けて、豊四季(富里)の神明神社に参ります。 香取神社前の千葉県道261号線(旧水戸街道)を左(北)に進み、坂を下ります。流山市向小金から柏市豊四季・今谷上町に移ったその次の交差点、旧水戸街道柏市南の交差点ここを左折します。その先、JR常磐線を歩道橋で越えて、さらに突き当りを右折し、常磐線と平行な道を北東方向に直進します。最後の右折から約1.0km、道が右に折れる直前の十字路、正満寺中原分院東の十字路ここを左折すると、すぐ右手に正満寺中原分院が…
(令和4年7月18日その6) 東葛印旛大師巡拝、金ヶ作佐野の八坂神社(22番)の次は、東葛印旛大師はお休みして、中新宿の行念寺(下総四郡大師58番)、続けて、向小金の香取神社に参ります。 千葉県道261号線(旧水戸街道)で、松戸市根木内から柏市中新宿に移る坂を上り、道が北東方向に曲がった後の直線部、その左側に行念寺があります。行念寺前 行念寺 浄土宗、行念寺、柏市中新宿1丁目6番3号。(千葉県の宗教法人名簿より) 下総四郡大師58番。行念寺入口山号は金竜山。この入口の右に下総四郡大師の道標、入ってすぐ左に石碑、右に古い六地蔵、参道途中左に大師堂、参道真直ぐに本堂があります。 道標 行念寺前道標…
(令和4年7月18日その5) 東葛印旛大師巡拝、金ヶ作の祖光院(44番)&熊野神社(56番)の次は、金ヶ作佐野の八坂神社(22番)に参ります。 熊野神社前の道を右(西)に進み、千葉県道51号線との変則十字路に出たら、千葉県道51号線との変則十字路(少し左にずれて)直進します。そこから、少し下りの少しくねった道を進み、突き当り三叉路を左折して、すぐ右手に八坂神社が現れます。金ヶ作佐野八坂神社前 金ヶ作佐野の八坂神社 八坂神社、松戸市金ケ作164番地。(千葉県の宗教法人名簿より) 東葛印旛大師22番。金ヶ作佐野八坂神社道路の北側が少し高くなっていて、そこに階段参道があり、階段下の右に佐野八坂神社の…
我孫子市史研究センターの友好団体「流山市立博物館友の会」(昭和53年創立)が、「東葛流山研究」の第39号として「東葛の橋めぐり辞典」(2022年6月10日第1刷発行、134ページ、1600円)を発刊したので、さっそく寄贈された辞典を我孫子市図書館で閲覧した。読んでみると、吾輩が以前から興味を持ち、そして取り上げてきた利根川流域の我孫子市と茨城県取手市、我孫子市と茨城県利根町の間の道路橋を丹念に調査しているので紹介することにした。 ◇ 大利根橋ー我孫子と取手を結ぶー 〈竣工記念の歌〉 横瀬夜雨作詞・弘田龍太郎作曲の「大利根音頭」は、次のような歌詞ではじまる。 ♪ 橋がかかった大利根橋が かかった…
筑波山まで159km走ってきました。 レース前に改造したペダリングで長い距離を走っておきたかったのと やはり上り坂で練習をしたかったからです。 本当は軽井沢でイベントがあったので碓氷峠で練習するつもりだったのですが コロナで見合わせることにしたので、急遽、筑波山です。 往路 つくばりんりんロード 松屋製麺所 上り(筑波神社ルート) 下り(不動峠ルート) 復路 往路 自宅を出発したのは早朝5時20分。 珍しく目覚まし無しでの起床でした。 遠足前の子供の気分。👨🌾 早朝なので水戸街道も空いています。 覚えたてのペダリングを確認しながら快調に走ります。 いいかい?空き缶を潰す感覚だよ!🚲 つくばり…
江戸川八十八ヶ所についての雑多な小ネタです。 江戸川八十八ヶ所の札所巡り、現存している札所は全て参りました。参っていないのは、以下になります。 7番 常円坊(浄円坊)。現存せず。初代流山橋の流山側そばにあったらしい。札所は流山の光明院(77番)に移された。 11番 出世大師。現存せず。北小金駅と旧水戸街道の間にあったらしい。 40番 吉岡大師。現存せず。隣の札所は三輪野山の旧神宮寺(番外)と市野谷の円東寺(47番&69番)。 61番 思井大師堂(61番)。去年までは残っていたようだ。 67番 加村河岸。現存せず。加村(流山市加)の江戸川河岸にあったらしい。 1番奥院 加村の善照院。現存せず。流…
柏市松葉から、北柏駅の傍を通って、我孫子市に入ります。 手賀沼が見えてきました。この沼の畔に、立派な図書館があります。 正面の道路から一時間無料の駐車場に車を停め、中へ。なかなか広くて、蔵書も充実しています。 入ってすぐ、CDコーナーがありました。 ぱっと見古めながら、1万枚近くはありそう。 CD付き語学書、音楽の本も近くに置いています。天井からも灯りが下がっていますが、本棚の上にも蛍光灯が付いており、かなり明るめ。電力不足で節電が叫ばれている折、ちょっと明るすぎかも。時折、汽笛が聞こえてきます。 すぐ横の公園を走るミニSLの音のようです。パティオなる中庭もありました。外に出られますが、あいに…
ハンゲショウ(半夏生 / 半化粧)〜2020.7.3 Atelier秀樹撮影 ............................................................................................................................................................................................. <編集註> 前号で「我がウオーキングの足跡」は2回連載と予告しましたが、3回連載に訂正させていただきます。何卒ご了承ください。本号には「ウオー…
(令和4年6月13日その3) 自転車で坂東三十三観音巡拝、浅草寺(13番)の続きです。 浅草寺雷門そばの交番の横で最終確認をして、9時22分、出発です。次の目的地は慈恩寺(12番)で、浅草寺雷門前からは旧日光街道を利用します。 旧日光街道の情報源 旧日光街道のルートについては、こちらの外部サイトを参考にしました。 www.jinriki.info 旧日光街道スタート まずは、浅草寺雷門から左(東)に雷門通りを進み、吾妻橋交差点から10時の方向で国道6号線・江戸通りに、言問橋西交差点から11時の方向で東京都道464号線に進みます。ここら辺までは、治水地形分類図更新版によれば砂州・砂丘地帯で、家康…
目黒不動尊 引き続き「目黒不動尊」にて。 大日如来のライトワークを終えた後、 ふと観音像と阿弥陀仏像が頭の中に 現れました。 もしかしたらこちらにいらっしゃる のかな? 取敢えず順番に回ってみることに。 広い境内を見下ろしてみると 右手に畑がありました。 私の大好きな「サツマイモ畑」でした。 関東にサツマイモを広めた青木昆陽(儒 学者/蘭学者)のお墓が裏の墓地にある そうです。 青木昆陽は、1732年享保の飢饉後にその 対策として、土地が痩せていても、初心 者でも育てやすいサツマイモの種イモを 薩摩から取り寄せて、各地に配布し栽培 方法を教えました。 人々からは甘藷かんしょ(サツマイモ) 先生…
はじめに 戸定邸は、江戸から水戸街道に沿って進むと最初に現れる宿場町、松戸にあります。松戸には、当時の宿場町の証跡はほとんどありませんが、戸定邸を筆頭にいくつかの歴史遺産が姿を隠すかのように残っております。 和洋折衷様式の庭園 はじめに 戸定邸とは 徳川の権威失墜と謹慎 慶喜と写真 おわりに 戸定邸とは 戸定邸は、水戸藩の別荘であり、水戸藩最後の藩主である徳川昭武により建てられました。彼の実の兄にあたる徳川慶喜は、かの有名な徳川幕府最後の第15代将軍です。 徳川の権威失墜と謹慎 江戸幕府は、徳川慶喜の代で大政奉還を実施し、政権を明治維新政府に明け渡しました。その後、徳川家の人間は、徳川の権威は…
【①立地・概要】 こじんまり★★★★ 隠れ家★★★ 静か★★★★★(平日夕方訪問) JR金町駅南口・京成金町駅から徒歩5分程、水戸街道沿いに2019年8月オープンしたパティスリーカフェ。 (エゾリス珈琲さんのわりと近くです。) パティスリーカフェというとどちらかというとメインはテイクアウト販売で、イートインはショーケース内のケーキとドリンク数種類といったことも多いですが、FEPAさんはカフェメニューにも力を入れられているのが特徴的です。 【②店内】 シンプルですっきりとしつつも、どこか温かみを感じる空間。 パティスリーカフェですがランチが大人気のようで、近隣にお住まいの主婦と思われる方々で満席…
(令和4年5月8日その1) 江戸川八十八ヶ所巡拝、本日は、坂川支流富士川に近い札所、先ずは前ヶ崎の宝蔵院(54番&56番)から始めます。 スタートは、国道6号線根木内交差点から東に折れた先の、江戸時代の水戸街道、根木内歴史公園城址口からです。根木内歴史公園城址口ここを東に、公園からは左折で旧水戸街道・千葉県道261号線を進むと、坂下で上富士川の根木内城址橋に出ます。千葉県道261号線根木内城址橋ここを川沿いに左折します。しばらくして、国道6号線富士川国道6号線の下の人道を潜り、川沿いの道路を進んでJR常磐線も潜ります。さらに道なりに、川からは少し離れて進み、道が直線となって右の丘が道路に接近す…