先月の寸葉会(絵葉書、地図、切符など紙もの中心の即売会)には、少し遅刻。例によって皆様、主宰の寸葉さんの箱は後回しにして、ひげ美術に殺到していた。入り込む余地が無く仕方なく、普段見ない寸葉さんの戦後の絵葉書を先に見た。買わなかったが、小笠原秀実宛やマリア書房(マリア画房の後身)宛があって、戦前分も古書市場に出たのか気になった。今回珍しく女性が4人もいて、しかも研究者らしく驚いた。 さてようやく見られたひげ美術の箱から『蔵版時報』大正4年冬季号(籾山書店、大正4年11月)を入手。32頁、1,000円。籾山書店のPR誌ということで買ってみた。調べてみると、永井荷風の「知友書翰集」に載る大正4年10…