相手によって対応を変える。これが人ならば、世間に疎まれそうな話だ。たとえば上司にはへつらっているが、部下には厳しく、手柄をすべて自分のものにしてしまうような課長は、ろくなものではない。また、自分より弱そうな人に向かってだけ偉そうにしている人間も残念だ。それでも、誰に対しても同じであることが何にも増して素晴らしいことかと言えば、私はそうは思わない。人間はいろいろな顔を持って然るべき存在だからである。恋人には、自分にだけ見せる顔というものを持っておいて欲しかろう。「八方美人」という言葉もあるくらいだ。 また何かボヤキよる。 犬はどうか。 人懐っこい、尻尾を振りながら甘えてくる犬は大変可愛らしい。人…