●歌は、「今日今日と我が待つ君は石川の峡に交りてありとはいはずやも(二二四歌)」ならびに「直に逢はば逢ひかつましじ石川に雲立ち渡れ見つつ偲はむ(二二五歌)」である。 島根県江津市二宮町神主 二宮交流館万葉歌碑(依羅娘子)<「依羅娘子生誕伝承の里」の碑の裏面> ●歌碑は、島根県江津市二宮町神主 二宮交流館にある。 ●歌をみていこう。 題詞は、「柿本朝臣人麻呂死時妻依羅娘子作歌二首」<柿本朝臣人麻呂が死にし時に、妻依羅娘子(よさみのをとめ)が作る歌二首>である。 ◆且今日ゝゝゝ 吾待君者 石水之 貝尓 <一云 谷尓> 交而 有登不言八方 (依羅娘子 巻二 二二四) ≪書き下し≫今日今日(けふけふ)…