最近驚いたニュースは、アメリカのイエレン財務長官が各国に対して、法人税の引き下げ競争を止めて最低税率の導入を呼び掛けたことです。 イエレン長官と言えば、FRB議長として、リーマンショック後の出口戦略を主導した人物です。トランプ前大統領に嫌われて、議長職を去ることになっただけに長官就任は、まさに「リベンジ」です。 世界の法人税は、企業を誘致するため、引き下げ競争が激しく、この20年間で欧米では10%前後引き下げられています。法人税が高い日本も最近は30%を切っています。 コロナ危機で財政支出が増える中、十分な公共サービスを行なうためには安定した財源が必要です。イエレン長官は、最低税率の導入を提案…