1956/日活/81分/35mm 監督:川島雄三 製作:坂上静翁 原作:芝木好子 脚本:井手俊郎、寺田信義 撮影:高村倉太郎 美術:中村公彦 編集:中村正 音楽:真鍋理一郎 助監督:今村昌平 出演:新珠三千代、三橋達也、轟夕起子、植村謙二郎、平沼徹、松本薫、芦川いづみ、牧真介、津田朝子、河津清三郎、加藤義朗、冬木京三、小沢昭一、田中筆子、山田禅二、菊野明子、桂典子、加藤温子、隅田恵子
3月17日(月) 13:00~NHK BS で、当ブログの『洲崎パラダイス 赤信号』(1956年/監督:川島雄三)の記事の中で言及した 『野良犬』(1949年/監督:黒澤明) が放映予定です。 洲崎パラダイスと呼ばれる赤線地帯に流れ着いた腐れ縁の義治と蔦枝。義治が働くそば屋の店員玉子が義治に好意を持ち、蔦枝と火花を散らします。 ライバル意識むき出しでにらみ合う二人のバックに流れる音楽は「かわいいさかなやさん」。これが『野良犬』の、刑事と犯人が対決する場面のパロディではないかと私は考えております。 この記事では川島雄三監督がアンチ黒澤明だったという説も展開しておりますので、興味のある方はぜひ記事…
洲崎パラダイス 赤信号 新珠三千代 Amazon 1958年 川島雄三監督 20年ぶり*1に再見 初見時よりずっと印象がいい。「風景や情緒は味わえたが結構男女関係等どうしようもなかったような。。」なんて勝手な後味を持っていたが今回は爽やかで前向きな作品に感じる。出てくる人みんな好ましい。 三橋達也が仕方なしに働く蕎麦屋「だまされ屋」の先輩店員の小沢昭一、出てくるだけで面白い。なんてテンポが良くて面白いんだ。そこの女店員芦川いづみ。芦川さんを好きな人にXでたくさん出会い、確かになんと可憐な、と。 新珠三千代のやり手なこと。気持ちがいいし、最終的にはこれで良かった、って感じ。 新珠三千代が洲崎に降…
行き場のない腐れ縁のカップルが「洲崎パラダイス」に流れ着く。かの巨匠を牽制した(?)、川島雄三監督流の人間観が見える風俗スケッチ。 製作:1956年 製作国:日本 日本公開:1956年 監督:川島雄三 出演:新珠三千代、三橋達也、轟夕起子、河津清三郎、芦川いづみ、小沢昭一、他 レイティング:一般(どの年齢の方でもご覧いただけます) ◆◆ この映画の猫 ◆◆ 役:☆(ほんのチョイ役) 子どもがおもちゃにする子猫 名前:なし 色柄:キジ白 ◆天国の門 原作は芝木好子の小説『洲崎パラダイス』(1955年)。 洲崎パラダイスとは、1958年の売春防止法の施行によって姿を消した赤線地帯のひとつ。現在の東…
「この映画、猫が出てます」をご愛読いただきありがとうございます。 次回の作品は 『洲崎パラダイス 赤信号』 (1956年/日本/監督:川島雄三) かつて東京に存在していた赤線地帯「洲崎パラダイス」に流れ着いた男と女。二人は生まれ変わることができるのか?川島監督自身が愛した、スパイシーな代表作。 ◆パソコンをご利用の読者の方へ◆過去の記事の検索には、ブログの先頭画面上部の黒いフチの左の方、「この映画、猫が出てます▼」をクリック、「記事一覧」をクリックしていただくのが便利です。
引用元:amazon.co.jp 洲崎パラダイスとは、現在の江東区東陽一丁目にあった赤線地帯 江戸時代からあった根津遊郭が、明治21年に近くに東大ができるという理由で洲崎弁天町(当時は埋め立て地だった)に移転し、洲崎遊郭となったもの その後、第二次大戦中に工場宿舎になり空襲で焼けてしまうものの、戦後「洲崎パラダイス」として1958年の売春防止法の施工まで約13年間復活する 本作は1956年の公開 パラダイスの中での撮影はないものの、個性的なアーケイドの手前で店を構え暮らす人たちや、そこに出入りする客たちの様子を描いている 今では当時の面影を残す建物も無くなり、歴史的な資料としての価値も高い作品…
かけ、もり、が25円の時代 日本、川島雄三監督 昭和30年頃、勝鬨橋、甲斐性なしの義治と着物姿の蔦枝は持ち金もなくなり、どこに行こうかと迷っていた。 「これからどうするの」「どうしようか、どこに行こうか」二人はバスに乗って、洲崎で降りた。そこには遊郭、洲崎パラダイスがあった。蔦枝はかつてここの娼婦だった。 洲崎橋を渡るとそこは遊郭だった。橋を境にして赤線と堅気の世界とに分かれていた。二人は橋の手前の小さな飲み屋「千草」の女将お徳に働き口を頼む。蔦枝は「千草」で働き、義治は蕎麦屋「だまされや」の出前持ちになる。 客あしらいのうまい蔦枝はラジオ屋の落合に近づき、一緒に寿司を食べ、洲崎天神内の小屋で…