Eテレの「日曜美術館」が好きです。 主に、芸術家や芸術作品に関わる人たちのドキュメンタリーなのですが、日常にはない、研ぎ澄まされた美しい映像に、いつも感嘆しています。 映し出される、芸術家たちの集中した横顔。 それを静かな映像で見ていると、毎日あくせく過ごしているだけの私でも、生きていることの神秘や美しさに、気づくことができる気がします。 日曜日の朝、この番組は、教会の礼拝のような神聖な時間になっています。 そして最近、遅ればせながら、浜田マハさんの『楽園のカンヴァス』を読みました。 これは、巨匠・ルソーの「夢」という作品を巡る謎解き小説で、手に汗握る展開が、読む人を惹きつけて離さないエンタメ…