海外人事 ふたつめの会社にも海外拠点があり、駐在員を派遣していた。グローバル展開がすすんでいた自動車業界とは規模感はくらべものにならないが、それでも北米、中国、欧州そして東南アジアに進出していた。 駐在員は20名程度であった。大規模な生産拠点ではモノづくりに関する各機能ごとに駐在員を派遣している自動車部品メーカーとは違い、拠点長+αといった人数であり、店主の目からはこちらの会社の方がすすんでいるという印象であった。 駐在員がこの人数規模だと、担当する海外人事メンバーは1人である。担当していたのは、営業時代に海外駐在を経験し、帰国するとそのまま海外人事の担当に異動となった異色のキャリアの持ち主で…