Ep.261 戦国時代、織田信長が誇る優秀な家臣団の一人だった滝川一益(たきがわかずます)。 鉄砲を特技としたイメージのある彼は、旧・伊勢国(現在の三重県)と最も関わりが深い戦国武将の一人である。 滝川一益 Wikipediaより 甲賀出身であることから「忍びの者(忍者)」だったとも連想される一益だが、特に人生の前半期は謎が多いという。 そんなこともあり彼をメインに据えた創作物の数は乏しいが、限られた小説の中から読んでみよう。 <小説『忍の人 滝川一益』(徳永真一郎、1990年)> 徳永真一郎『忍の人 滝川一益』(毎日新聞出版、1990年) まずこれは小説と呼べるのだろうか? という疑問がわく…