「最後の授業」 by アルフォンス・ドーテ 桜田佐 訳 偕成社文庫 1993年7月 第一刷発行 ワインの勉強をしていて、フランス アルザス地方についての雑談で出てきた本。 淡々と、短文でつづられる短編集。 フランスの歴史の一部を、さらーーーっと、撫でるような本だった。 1870年 フランスは、プロアシアとの戦いに敗れ、プロシア国境の地方、アルザス・ロレーヌ地方はその代償としてプロシア領となる。 「最後の授業は」、フランス語の授業ができなくなるとは知らず、遅刻して学校についた主人公が、その現実を知る。いつもなら、遅刻して大目玉、のところが、今日は先生の様子がちょっと違う。最後の授業だから。教室の…