「レディ・ジョーカー」を読んだのが3年前…。グリコ社長誘拐事件を彷彿とさせる設定のもと犯人グループとこれを追う刑事 合田雄一郎の物語が重厚で非常に読み応えがあった記憶があります。 gomahsango.hatenablog.com合田雄一郎が登場する作品では、作中の時間軸(発表順も同じく)に沿うと「マークスの山」→「照柿」→「レディ・ジョーカー」となるんですね…つまり時間を遡るように読むことになり…逆の方が良かったかなあ。本作は、主人公 合田雄一郎とその幼馴染み野田、野田の愛人である美保子の内面をミステリ要素を盛り込みながら描いた長編で「レディ・ジョーカー」がそうであったように、物語の描かれ方…