昨日加谷珪一氏の「スタグフレーション」で、賃金が上がらず物価が上がる経済危機の中では、生産性を上げるしかないとの主張を紹介したのだが、2023年発表の本書は、それとは真逆の主張をしている。著者の森永卓郎氏は獨協大学教授、TVでもおなじみの論客で、僕が師事する竹中平蔵教授を厳しくなじる人でもある。 れいわ新選組の山本代表と同様、財政均衡策には真向から反対。本書でも「日本政府の借金はわずか1,000兆円、3,000兆円までは大丈夫」と言っている。その他、こんな驚くような主張が並んでいた。 ・消費税はゼロでも、財政は回る ・スタグフレーションという言葉は死語 ・生産性向上は人(労働者)を不幸にする …