大学の研究室で、東洋法制史専攻のハチヤ君と話していた。 ハ「のりもさん、王義之って知ってます?」 私「え?おうぎし?扇をつくるひと?」 ハ「ちがいますよ、もぉ・・・書の王義之ですよ」 私「ああ、高校でならったなぁ・・・たしか・・・ 書聖とかいわれて、漢字のお手本になる書を残したひとだったか」 ハ「あれ?知ってるじゃないですか?」 私「ああ。高校の美術芸術の選択科目に、書道を採ったからさ。 お手本に使った覚えがあるよ」 ハ「それは、失礼しました」 私「それで、その王義之がどうしたの?」 ハ「いえね。この前、ウチの師匠の知り合いの禰宜さんと話してて、 6月4日が最澄の忌日だって話しになって。 その…