日本語のタイトルからはさっぱり分からないけれど金庸作「天龍八部」の映画化だ。 武侠小説は大体大長編だし登場人物も多いので、映画の尺に収めるのは難しい。大抵の場合二つの方法がとられる。 ①有名な部分か人物を中心に粗筋を辿る、ダイジェスト版 ②原作のエッセンスを大切にしつつ(←ここ大事)、登場人物の一部を用いて新たに物語を作り直す この映画は①、主人公の一人喬峯を中心に見せ場を次々展開する、そんな映画だ。 タイトルの「シャクラ」は帝釈天のサンスクリット語だそうで、そもそも「天龍八部」というタイトルが仏教の天龍八部衆からとられており、主人公の喬峯が軍神・帝釈天に対応しているのが定説になっているから……