generative grammar ノーム・チョムスキー(Noam Chomsky)らによって構築された言語理論。それまでの行動主義・経験論的な立場に立っていたブルームフィールドの構造言語学への批判から生まれた。表面的なデータから機械的に文法を帰納するのではなく、無限の適格文のみを生み出す有限の機構としての言語能力の解明を目指した。
はじめに 言語学な人々アドベントカレンダー どうしてこんな記事を書くか 用語 なぜ生成文法へ 生成文法との出会い 言語現象が入口に 理論を(で)やっていて良い点 コミュニケーションの手段としての理論 理論と記述の関係 凡人でも参加できる 勉強の方法、あるいは英語との付き合い方 理論の勉強は知っている人とやる 英語の文献 Chomskyは(先に)読まなくて良い 生成文法は英語ばかりやっているか おわりに 関連記事 はじめに 言語学な人々アドベントカレンダー この記事は「言語学な人々 Advent Calendar 2022」の6日目の記事として書きました。 adventar.org 昨年は登録前…
思っていることをそのまま書くのは大切と言うか、ある意味効率がいいように思います。あれこれとこねくり回し過ぎると、永久に書けません。少なくとも僕の場合は。 空白の取り方や文章のリズム、漢字や平仮名の選択。色々な文章作法。その全てが執筆を助けてくれるように思います。他の力を受けているほどに、より豊饒になります。 「あなたへ」みたいな題名で何か書きたい気分。小説のようなものを。では、そうした動機はどのように生じてきたのかとか色々考えてみるのもまた面白いのでしょう。そのために、精神分析を用いるのも一興でしょうし、あるいは、機能に徹底的に着目して分裂分析を行うというのもまた一つの手でしょう。ただ一つ確か…
(2022年5月23日 加筆修正 That Trace Effect違反の例文追加 ) 英語ニキさん(英語ニキ@受験英語Vtuber (@eigonikiV) | Twitter)というYoutuberをご存知でしょうか。可愛らしい少女のアバターと少しギャップのある渋い声で英語を解説する動画を投稿されています。視聴者が楽しめるように内容も工夫されています。 今回の記事では、英語ニキさんが出したクイズについて考察します。 下記問題文の誤りを含んだ部分はどこでしょうか。 #ニキちゃんクイズI have some papers here which I really think would be w…
潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる潜在意識ってどんなもの? この世は全て催眠だ(103)〜潜在意識は成功ツールの宝庫〜 古来より、偉人達が「全て潜在意識に任せよ」と喝破する、宇宙と直結するエネルギー!この人の無意識の中には、一体何が入っている(隠されている?)のでしょうか。 個人的無意識の中には、その人の物の考え方や感情、そして、自分とはこう言う人間だというセルフ・イメージなど多くの情報が含まれています。そして、今までしっかりと話してきましたように、その個人的無意識は、もっと深い無意識によって支えられています。この深い無意識があって初めて我々「個人」が存在するのです。 我々人間の最…
仮想現実のなかで自然言語の会話もAIによって自在であっても内言の生成文法と思考は隠蔽可能なのか、いかに没入できても現実の厳しい状況の当事者であれば、現を抜かすことも敵わない。やはり厭世的な虚無を超える活動の生活様式が問われるのは普遍。
今日の本は「「文」とは何か」。 文法の話ということになっていますが、いろんなネタが入っていて、国語の授業でやるような文法とはかなり違っています。特に特徴的なのが第六章から。。チョムスキーの生成文法が出てきます。私がチョムスキーを習ったのは多分1980年代で、情報科学の形式言語のところで話題が出てきたような記憶があります。 生成文法では、文を基底の構造(深層構造)からの移動と変形で表向きの構造(表層構造)が出来上がると考えられるようになった。 (p.131) このような説明が日本語の文法の説明に出てくるというのが面白いです。 なぜ日本語の場合、自分がコップを割ったとしても「コップが割れた」と言い…
中沢新一『レンマ学』講談社二○一九年八月六日 第一刷発行、「第十一章 レンマ派言語論」を読んだ。《 言語は人間の心/脳に内蔵されている生得的能力である、というのが生成文法の基本的な考えであるが、レンマ学はそこで言われている心/脳というものを、レンマ的知性とロゴス的知性の合成体(合成識)と認識して、独自の言語学を構築するのである。 》 276頁《 言語を主にそのロゴス面から観察する生成文法が文を無限に創造できる言語能力に注目してきたのに対して、言語を主にそのレンマ面から研究するソシュール的構造主義は、言語の体系性や全体性の方に着目してきた。アーラヤ識に内蔵された言語能力は、ロゴス的知性とレンマ的…
amzn.asia メタバース、メタバースと騒がしいので遅ればせながら読んでみた。原著は92年、翻訳は98年に出ていたらしいが迂闊なことに未読であった。 これはネット上に構築された仮想空間「メタバース」に、いわゆるVRゴーグルを用いてアクセスすることで物語が進んでいくSF小説である。この「メタバース」が、メタ社(facebook)が始めるサービスコンセプトに近いという理由で本書が担ぎ出され、にわかに注目を浴びるようになったと聞く。 wikiなどにはこの類のサービスはsecond lifeが元祖みたいな書かれ方がされているが、90年代後半に流行った、いわゆる「3Dチャット」を忘れてほしくないと私…
買い物で発注をしたのですが、2ヶ月半経っても何の連絡もありません。「いつ入荷するかわからない」といわれていたので覚悟はしていましたが、やはり落ち着きませんね。 現在そんな状態の商品を2つ待っています。入荷予定日が分かっていれば半月でも1年でも待てますが、未定というのは見通しが立たない上にキャンセル不可のため、どうしようもない状況にハマり込みキツイです。メロドラマにありがちな、「いつ来るかわからない恋人を待つ身」の辛さがよくわかりました。こんな新しいプレイを体験できるとは。新境地が開けそうです。 北海道ツーリングの続きのレポートです。今回のトピックは「腰」です。 8/31 帰り道なので気が緩んで…
はじめに 今回は言語獲得のプロセスについて考えていきたいと思います。言語獲得装置や臨界期についてもわかりやすく丁寧に解説していきます。まずは言語獲得で議論となっている模倣説や生得説を解説し、普遍文法や言語獲得装置など主要な言語獲得理論について説明します。それらを前提に、言語獲得プロセスと語彙の発達について概説していきます。最後に英語学習のヒントなる、第二言語習得研究との違いについて見ていきたいと思います。 ↓↓英語学習動画も随時追加するので、登録よろしくお願いします。 www.youtube.com 言語獲得 言語獲得とは? 言語獲得期はいつ? 模倣説と生得説 言語獲得の臨界期 言語獲得理論 …
これから僕が(もっと)勉強すべきことを列挙する。就職するにあたって関係ないこともあるが、それは趣味である。 Linux(CentOS 8 Stream) C言語 Python Ruby Ruby on Rails Git 法学 数学 論理学 生成文法 英語 大体ここらへんである。そして11/2/2022をスタート日として、ほぼ毎日日記を書くことにする。頑張る。
この記事で紹介したものです。 occulticsiesta.hateblo.jp 田川拓海氏の金谷武洋『日本語に主語はいらない』批判記事一覧を読んでの所感です。批判記事全体の要約としては、 『日本語に主語はいらない』には生成文法と三上章に関する誤解に満ちている 主語があるかどうかは主語の定義による 「日本語に主語はいらない」という主張はむしろ主流 というか生成文法においては主語があるかどうかがそもそも重要なトピックではなく、主語はラベルにすぎない という感じでしょうか。 つまり田川氏は金谷氏の基本的な主張について(つまり三基本文説について)は批判しているわけではないという認識であっているのだろ…
ひとまず引用を置いておくが、実際に書籍を読まなければよくわからないと思われる。 時間があればもう少しわかりやすくしますがひとまずこれで。 なお金谷信者にならないために田川拓海氏のエントリーは必読です。特に生成文法について金谷はほとんど何も知らずに批判しているのでその認識は改めたほうが良い。ただし俺はこれを読んだうえでも金谷の主張のほうが納得できるかな。金谷の最も根幹的な主張は下記の三基本文説にあり、金谷を論破するためには端的にこの主張を批判すればよいのだが、それがなされていない以上、他のどんな枝葉の誤謬を指摘されたとしても金谷の理論が死ぬことはないと思われる。もっとも五文型だの三基本文だのは教…
昨日のイベント(現場で学ぶモデル駆動開発)で増田さんが最後に「次は認知科学をテーマに話したい」とおっしゃっていたが、「認知科学」をさっぱり知らなかったので調べた 認知科学とは wikipediaによると 認知科学は、情報処理の観点から知的システムと知能の性質を理解しようとする研究分野。認知科学は以下に挙げる諸学問の学際領域である。 - 心理学 - 認知心理学 - 進化心理学 - 文化心理学 - 人工知能 - ニューラルネット - コネクショニズム - 計算機科学 - 言語学 - 心理言語学 - 生成文法 - 認知言語学 - 人類学 - 認知人類学 - 認知考古学 - 神経科学 - 認知神経科学…
著者:鍋島 弘治朗[なべしま・こうじろう](1961-) a.k.a. spiralcricket 認知言語学。 装丁:Shihoko Nakamura イラスト:石関 束沙[いしぜき・たばさ] イラスト:田村 颯登[たむら・はやと] イラスト:佐藤 彩美[さとう・あみ] NDC:801.04 言語心理学 認知言語学の大冒険 株式会社開拓社 認知言語学の大冒険作者:鍋島 弘治朗開拓社Amazon 【目次】 まえがき [002-003] 目次 [004-007] 第1章 プロローグ ゴキブリを美女に変身させる 1.1 「害虫コスモポリタン」の擬人化美少女たち 009 シマ蚊 アシダカグモ ハナア…
著者:出原 健一[いではら・けんいち] 認知言語学。 装丁:宗利 淳一[むねとし・じゅんいち] グラフィック・デザイナー シリーズ:未発選書;第28巻 NDC:801.04 言語心理学 件名:認知言語学。 件名:漫画 ひつじ書房 マンガ学からの言語研究 「視点」をめぐって 出原健一著 マンガ学からの言語研究—「視点」をめぐって (未発選書 28)作者:出原健一ひつじ書房Amazon 【目次】 はじめに [iii-v] 目次 [vii-x] 第1章 言語学とマンガ学の接点を求めて 001 本書の目的 001 第2章 認知言語学は視点をどう取り扱ってきたか 009 2.1 「言語学」とは? 011…
編者:森 雄一[もり・ゆういち] 成蹊大学文学部教授 編者:西村 義樹[にしむら・よしき] 東京大学大学院人文社会系研究科教授 編者:長谷 川明香[はせがわ・さやか] 成蹊大学アジア太平洋研究センター客員研究員。 著者:相原 まり子[あいはら・まりこ] 東京大学教養学部非常勤講師,日本大学文理学部非常勤講師。 著者:石塚 政行[いしづか・まさゆき] 東京大学大学院人文社会系研究科助教. 著者:大橋 浩[おおはし・ひろし] 九州大学基幹教育院・大学院人文科学府教授. 著者:加藤 重広[かとう・しげひろ] 北海道大学大学院文学研究院教授. 著者:小嶋 美由紀[こじま・みゆき] 関西大学外国語学部・…
はじめに 今回は英語脳の作り方と鍛え方をはじめから丁寧に解説していきます。日本語と異なる英語脳とは存在するのか?言語習得プロセスの位置付けと英語思考ができない原因を解説しながら、最後に英語脳の作り方をステップごとに解説していきます。 「ポリィの英語講義」というYoutubeチャンネルも開設致しましたので、ぜひこちらもチェックしみてください。こちらのチャンネルでは第二言語習得研究や英語学習についての動画を公開しています。動画作成に励みになりますので、チャンネル登録していただければ嬉しいです。 www.youtube.com ↓↓英語学習の全体像についてはこちらで解説 www.sunafuki.c…