下水(げすい)は、家庭から出る生活排水やし尿を流し、一カ所に集めて処理するシステムです。 字面(じづら)からも「汚れ物」の代表格とされがちです。これを宝の山に変える取り組みを、佐賀市が進めてきました。 ■汚泥の堆肥(たいひ)化 佐賀市は2007年、「佐賀市下水処理センター」にたい肥化プラントを建設し、運営を民間委託して同センターの汚泥全量をたい肥化する案を考え出しました。 それまで、汚泥は業者に引き取られてたい肥になっていたが全量とはいかず、一部は焼却処分していました。しかし、そう遠くない昔まで、生活排水やし尿は肥料の原料として貴重な存在でした。家庭から出た有機物は人の手で集められてたい肥とな…