ショパンゾンビ・コンテスタント 作者:町屋良平 新潮社 Amazon 『ショパンゾンビ・コンテスタント』町屋良平著を読む。 小説家志望の「ぼく」は、音大を中退した。それまで無理してグランドピアノを買ってくれたり、物心共にサポートしていた父親の嘆きは大きかった。それは同級生・源元の持って生まれたピアニストとしての才能に、いくら努力しても追いつけないことがわかったからだ。源元は「ダン・タイ・ソン―ショパン・ピアノコンクールという、日本国内にアジア圏のコンテスタントが集まるコンクールで、すでに一次予選を通過していた」 きっぱりとピアニストの夢は捨て、小説家という新たな夢へ。しかし、書きあぐねている日…