北海道留萌管内中部に位置する町、苫前町(とままえちょう)は風力発電が盛んであり、国道232号から見える北海道最大級の風力発電風車群は雑誌などで取り上げられることも多い。苫前町にある苫前港は澄み切った青空と豊穣の大地と海原が広がる。が一方で大自然の中での野生動物との共存の故に、過去には忌まわしい事件が起きている。その復元された現場を訪れてみた。作家吉村昭の著作「羆嵐(くまあらし)」で小説になった実話の事件である。事件は現場に立てられた看板の説明によると、三毛別羆事件(さんけべつひぐまじけん)とは1915年(大正4年)12月9日 - 12月14日にかけて、北海道苫前郡苫前村(現:苫前町)三毛別(現…