島根県益田市の曹洞宗妙義寺が所蔵する全十七幅の軸装作品。紙本著色で、寸法は各縦64.0センチメートル、横33.0センチメートル。一幅には釈迦如来を、残りの十六幅には十六羅漢の尊者たちを一人ずつ描く。全幅の画面上部には、「雲甫」あるいは「艮止」の落款を伴う賛が記されている。 妙義寺の由緒書 妙義寺の中興 十六羅漢図の施入 高麗仏画の影響 作者と賛者 参考文献 妙義寺の由緒書 16世紀後半、益田藤兼・元祥父子によって益田の妙義寺の中興が図られた。妙義寺が所蔵する「釈迦十六羅漢図」は、この時に招聘された大寧寺(長門国深川)住持の関翁殊門が施入したものと考えられている。 kuregure.hatena…