私は、二人の同志のあいだでの思想闘争がうまくいっていない、と思い、これを打開するための文章を書いた。この文章をめぐって先輩同志から指摘をうけて論議した。この論議をとおして私がつかみとったものを、ここにまとめたい、と思う。 私が最初に書いた文章は次のものであった。 「二人の同志のあいだでおこなわれた思想闘争は、内部思想闘争としてうまく成立していない、と私は思う。 私がそれぞれの文章を読んで思ったことは、議論がかみ合っていないということだ。双方が、相手が何を言おうとしているのか、相手が自分の何について言っているのか、そもそも自分は何を言ったのか、ということの分析や把握がうまくできてないと感じた。分…