研究デザイン

前向きコホート研究とは？ 前向きコホート研究は、ある集団を一定期間追跡し、特定の要因（「暴露因子」と呼ばれる）が後に、どのような影響を及ぼすかを調べる研究デザインです。 たとえば、「毎日運動することが、心疾患の発生リスクにどう影響するか」など、因果関係の示唆が得られることから、医療や健康分野でよく使われています。 ＊コホート：集団 コホート研究の特徴 前向きコホート研究では、まず調べたい「暴露因子」（例：喫煙、運動習慣など）に基づいてグループを作ります。例えば、喫煙者と非喫煙者という2つのグループを設定し、それぞれのグループを数年にわたって追跡します。 最終的に、調査期間中にどのくらいの人が病…

さまよっているような量的研究もたまに見かけたりもする。 ------講義録始め------- 第10回の講義では、「統計を使って研究を進め、考えるとは」というテーマに取り組みます。研究計画の段階で、皆さんが目指す研究目的の変数を測定するために、調査票の作成や測定機器を使用して実験や開票調査を行っていると仮定します。実験や調査が完了すると、パソコンの表計算ソフト上で研究対象者のid番号の行を作成し、各idの列に機械や調査票で測定した変数を入力してデータセットを作成します。 解析のためにこのデータセットを作成した後、統計ソフトを用いて分析を始めます。今回の講義では、その後の手順について説明します。…

こんにちは！ 新しい環境での新しい研究生活が始まってしばらく時間が経ち、教職でも学生でも、研究の途にいる皆様はいろいろと書類作成をしなければならない場面もあると思いますが、みなさんめげずに過ごしていますか？ 研究者時代、ある程度キャリアをつみ大量の書類を書くようになってもなおつらかったのは、倫理審査委員会に提出する申請書の作成でした。事務作業が苦手なわたしには天敵で、胃の痛くなる作業でした。 四角四面な研究倫理審査（冗談です、過去の倫理違反案件から学ぶべき不可欠なプロセスです）にまつわるあれこれに泣いたのはわたしだけじゃないはずなので、今回は「倫理審査はこう乗り越えろ！」というテーマで、前・後…