ソ連・東欧圏の崩壊がその後の世界・日本に及ぼした負の影響については多々あると思います。その一つとして、冷戦の終結で、米国・西側は、気が緩んで、ロシアに対してあまり注意しなくなった、ということがあると思います。ロシアをウォッチすることがなくなり、対ロシア外交にあまり真面目に取り組んでこなかったのではないでしょうか。だから、ロシアがクリミア半島に兵を展開し、やがてこれを併合するということを、まったく、見通せなかったのではないでしょうか。ロシアの気持ち、プーチンの気持ちを理解できなかった。理解しようとしなかった。2022年のロシアによるウクライナ侵攻も西側は事前に予想することができませんでした。二つ…