私達は形而上に在る 形而上学とは、存在の奥にある認知不可の領域を取り扱う学である。 私は、世界に存在する事物は、何か別のより偉大な目的によって存在していると漠然と思っていた。 突拍子もない考えだが、形而上学という学問として、昔から人々に営まれてきたものである。 その答えはいまだに出ていない。答えなどなく科学が未発達の時代に産まれた誤った学問である、と廃れてさえある。 しかし、今日、私は一つの答えを提示したい。 人間と他の存在の違いは、クオリアがあることである。クオリアとは、私達が物を見る時に得られる、その物の映像でありイメージであり、その物を見ているという実感を与えてくれるものである。 人間の…