標記公演を見た(11月11, 12, 18日 東京文化会館 大ホール)。つい20日前に、同じく新制作でコンテンポラリー色の強い創作全幕『かぐや姫』を初演したばかり。10日間しかスタジオを使えなかったとのことだが、バレエ団 OG・OB、学校生を含む大所帯の古典全幕を、完璧なスタイルで仕上げている。 新演出・振付は芸術監督の斎藤友佳理。演出・制作コンセプトはニコライ・フョードロフ、舞台美術はエレーナ・キンクルスカヤ、衣裳デザインはユーリア・ベルリャーエワ、照明は喜多村貴という布陣。後三者担当のビジュアル面は、オーソドックスで調和が取れている。長めで張りのあるチュチュは優雅で古風。独特なのが緑と水色…