※上演の内容に触れています。 会場に入って最初に、あの逆さにボウルを吊るしたみたいな照明は点けないんだな、と思った。スタジオHIKARIはスタジオであるからして、その舞台面は上演者が設定することができる。防音壁、黒いカーテンが引かれた窓、それからスタジオに備わっていた白い柱。それらを結んだ四角形が今回のアクティングエリアだった。客席は二ヶ所、四角形の二つの面と接して直角に誂えられ、その境目はフットライトが線引いている。客席のどちら側からも最も遠いスタジオの隅は、開演を待つ最中ずっとまっくらに見えた。 スペースノットブランク版「再生」。神奈県立青少年センターの若手舞台芸術人材育成事業「マグカルシ…