嘉禄三年(1227)十一月二十八日条(『翻刻 明月記』3─80頁) 廿八日、 天晴、 (中略) 忠弘法師、此四五日又赤斑瘡、恥而秘之云々、今日殊危急之由聞之、匪直也事歟、 「書き下し文」 忠弘法師、此の四、五日又赤斑瘡あり、恥じて之を秘すと云々、今日殊に危急の由之を聞く、直なる事に非ざるか、 「解釈」 家人の忠弘法師に、この四、五日、再び赤斑瘡の症状が現れた。恥じてそのことを隠していたという。今日はとくに危険な状態であると聞いた。ただ事ではないだろう。 【コメント】 病気になったことを恥じて隠そうとする。コロナ禍を経験した現代人には、思い当たる節があるかもしれません。 「みんなと同様にしっかり…