世界の株式市場で、銘柄選別の基準が期待から実績に移っているようです。 各国の金融政策が正常化に向かい、これまで、金融緩和を追い風に成長期待で買われていた赤字企業の株価が大きく下落する一方で、収益力の高い企業の株価は底堅く推移しています。 世界の時価総額上位1,000社を対象に、米連邦準備制度理事会(FRB)が量的金融緩和の縮小(テーパリング)を決めた11月以降と、1~10月との株価を比較しました。 直近の決算期の最終損益が赤字だった137社の株価は、平均で1~10月は、3割超上昇し、11月から12月21日までは5%下落しました。 一方、黒字企業は1~10月は25%程度の上昇でしたが、11月以降…