日曜日、 昔から墓地に行くのが好きだった。 と言っても、はっきりと記憶に残っているのは、中学2年生くらいの時からだったと思う。もともとは、お化けとか幽霊とか、そういうのが大嫌いで、ディズニーのホーンテッドマンションさえ、ろくに乗れなかったくらいである。良く言えば、想像力が豊か、悪く言えばビビりなのである。 高校1年生の時、大好きだった祖父が入院した。それからは、入退院を繰り返していて、2年間くらい闘病生活をしていたと思う。祖父は、まるでそういう状況になることを予め想定していたかのように、死んだらどこのお寺にお世話になるか、ということから、七人兄弟の長男である自分が管理しているお墓をどうするか、…