道尾秀介『背の眼(上)』『背の眼(下)』を読みました。 主人公の道尾くん(筆者と同じ)が白峠村で変な声を聞いたことから話は始まります。学生時代の友人・真備(まきび)のもとへ行くと、白峠村近辺で背中に眼が写った心霊写真があり…みんなで白峠村に乗り込むというお話です。 霊や特殊能力が絡むお話はあまり積極的に選びませんが、これは程よくホラーとミステリーが相まって、非常に楽しめました。キャラクターや情景が目に浮かぶようで、スルスルと読めました。 本筋と何の関係もありませんが、気に入ったところがあります。真備の助手の凛を含め、3人で白峠村に到着し、ストーブのある待合所でバスを待っているところ。 彼はこき…